こんにちは。

先日、「免の石」という熊本県の南阿蘇村にあるパワースポットに行って来ました。

昨年の5月に行った際、立ち寄ったお店でたまたま「免の石」のことを知り、是非見てみたい…ということになったわけです。

ただ、簡単に行くことができる場所でなく、結構危険な場所なのだそうで、行くにはそれなりの準備が必要であるとのこと。しかも、私有地を通るということで、ツアーガイドに同行が必要で、3日前まで観光協会に申し込まないといけないんだとか…。

今回案内してくださったツアーガイドの柏木さん。ガイドは10人くらいいらっしゃるそうですが、その中でも柏木さんは筆頭であり、テレビ局や雑誌の取材で案内したそうです。どの人になるかはスケジュール次第なのでしょうが、今回一番いい人に当たったようです。

道の駅「あそ望の郷くぎの」内の「みなみあそ村観光協会」で受付を済ませ、柏田さんと合流します。途中、時間短縮のため、行けるところまで柏木さんの車に乗せていただきました。

車を降りて、その先の道を歩くのかと思いきや、いきなり脇道に入り、ゴロゴロした岩場を登って行くことに…。必要な物の中に「軍手」があったのですが、やっとその意味が分かりました。この辺りには蜂🐝やマムシ🐍がいるらしく、結構危ないところのようで、気を付けながら前に進んで行きます。実際に10日前にガイドしたとき、蜂に10か所以上刺されたのだとか…。

休憩を挟んだりしながら安全に進むため、片道1時間近く掛けて登りますが、やっと目指す洞窟が見えてきました。

やっと洞窟にたどり着くと、いきなり行き止まりではありませんか。

「思ってたのと違う…」「ネコがいない…」と一瞬思いましたが、振り返るとボクが見たかった景色が…。ネコ🐈のシルエットです。

もともとは首の辺りに「免の石」という巨大な石が挟まっていて、何万年もここに留まって落ちない石だったため、受験生や就職など合格を祈願する人などがパワースポットとして多く訪れたそうです。「免の石」はちょうどネコの鈴のような感じだったわけです。

しかし、平成28年4月の熊本地震で落石してしまい、ハッキリとネコの姿が現れました。

何万年も落ちなかった石が、震度7の地震には耐えられなく落ちたのですが、その石は砕けることなく50m下方に留まりました。今現在、受験生や就職祈願者の身代わりになって石が落ちた、途中で引っ掛かったという、繰り上げ的な「根性の石」としての意味に代わったようです。

柏田さんの話では、むかし「免の石」の「免」には女偏(おんなへん)が付いて「娩の石」と言っていたそうで、子宝、安産のパワースポットでもあるようです。

熊本地震前には1年間に1700人をガイドしたそうですが、地震後は170人と10分の1まで激減し、その後少しずつは増えてきているものの、まだまだ遠く及ばないようです。

地震後、安全の確保、楽しくトレッキングできるように階段や手すり、チェーンやロープなどで道を整備されたり、マムシの駆除も行われたそうです。

今回往復コースで約2時間、大満足の「免の石」トレッキングでした。

このトレッキングの起点となる場所の近くに「鳥の小塚公園」があります。

ここでは、500m先の「免の石」を見ることができます。と言っても、「免の石」は落下したのでネコの空洞だけですが…。

こちらは黒ネコといったところでしょうか…。それにしても不思議な場所です。

そのレプリカが公園にありますが、地震前はこの様に見えていたわけです。「免の石」が落下したことでパワースポットの価値が下がったのかどうかは分かりませんが、個人的にはネコの姿がハッキリしている今の方が好きです。

ボクは「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」に加えてもいいのでは…と個人的に思いました。

下山してからは、教えてもらった南阿蘇俵山秘湯郷♨「竹楽亭」に…。この辺りは立ち寄りの温泉施設がいくつもあるので、調べて行かれるといいと思います。

よければ、皆さんも是非…。おススメは春🌸と秋🍂だそうです。みなみあそ村観光協会