こんにちは。

山一薬局立小路店では、東京から中医師の劉伶(りゅうれい)先生を招いて、「ミニ講演会+薬膳料理の食事会」を開催しています。

前半にミニ講演会、後半に薬膳料理の食事会を行います。

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今回は、以前お話をされた「卵巣年齢(AMH)と補腎補血」についてまとめてみました。

「腎」は先天の本と言われ、親からもらった生まれつきの力で、生殖能力と関係します。

人間の体の生殖機能は、「腎」の精気の充足により成熟し、衰弱により減退すると考えます。また、脾(消化機能)、肝(精神)とも絡み、機能が落ちることで生理不順、不妊症、不育症になる…と考えます。

女性の体は7の倍数で変化していきます。21才(7×3)から腎の充実期に入り、35才から衰えてきます。ですが、結婚される年齢が上がってきており、不妊に悩む方も増えてきています。

卵巣の老化は10代から始まります。胎児の時期、卵母細胞600万以上をもつ卵巣も、新生児の時期には100~200万まで減少し、思春期には30~50万足らずに、更に40才を過ぎると、この数が1/10になる…とのことです。さらに高齢の卵胞は、受精しにくく着床しにくく、流産のリスクが高くなります。

卵巣の血流が悪いと、卵胞が成長しにくく、卵胞があっても排卵しないなど影響します。排卵していない場合は、卵巣の血流が悪いと考えられ、卵巣の血流を改善し、卵巣を若返らせることが、卵巣年齢を若返らせることにつながります。

中医学では、周期の乱れ、生理量の減少、オリモノが少ない、卵胞発育不全、卵胞の質の低下などの症状は、「腎虚(じんきょ)」、「血虚(けっきょ)」と考えます。これらは生活、環境、仕事などの影響が深く関係するようです。

このような場合には、「補腎(ほじん)」や「補血(ほけつ)」、「活血(かっけつ)」による生理周期の改善が大切です。

また、卵胞の出来にくい基礎体温とその原因、症状、それに対する対策と代表漢方薬を、様々なパターンの基礎体温からお話しされました。