こんにちは。

130724_1

「女性の体は7年周期で変化する」。テレビのCMなどにも使われているこの説は、中医学の長い歴史の中で古くから言い伝えられたものです。その考え方が、現代の女性にも通用します。本当に驚きですよね。

例えば14歳で初潮が始まり、49歳で閉経を迎えるというように、昔から中医学では、女性の体は7の倍数で変化すると言われています。これは、生殖機能やホルモンのエネルギーの変化を表したもの。2000年前に書かれた「黄帝内経(こうていだいけい)」という中国最古の医学書に書かれています。

現代女性の体も、2000年前と比べ、大きく変わってはいません。寿命は長くなりましたが、生理にまつわる年齢は昔の女性とほぼ同じです。

つまり、7の倍数の変化は現代にも通用し、このエネルギーの変化を知り、それにあった養生法を行えば、元気できれいに若々しく過ごすことが出来るというわけです。

エネルギーの変化というのは、ボールを投げた時の放物線の形になっています。

14(7×2)歳前後に初潮を迎え、21(7×3)歳から女性としての成熟期に。その後、28(7×4)歳をピークにして、35(7×5)歳からは少しずつ老化が始まります。やがて42(7×6)歳を迎えると、老化が加速し、49(7×7)歳前後には閉経を迎えます。

そして、女性の一生からある時期だけを切り離して考えることはできません。月経やホルモン分泌は、初潮を迎えた時から閉経までつながりを持っていますし、若いころの生活や健康状態は、必ず更年期に反映されます。

中医学ではエイジングケアと最も深い関係にあるのは、「生理と性機能」であると考えます。まずは、生理の経血量や周期などが35歳以降から徐々に変化していきます。また、性機能の方も42歳過ぎると性欲や生殖能力が衰え始めます。

最近、「卵子の老化」とよく耳にします。現代女性のキャリアアップや晩婚化に伴い、「卵子が完成しづらくなる」などの不妊症の原因として、取りあげられています。

この「生理と性機能の変化」は、普段の生活と密接にかかわっています。暴飲暴食や睡眠不足、不摂生な生活など、エネルギーを消耗しやすい生活を送っていると、それだけで老化を早めてしまいます。

早すぎる老化を防ぐには、中医学の知恵を生かした生活が大切です。中医学でボールを遠くへ飛ばす手助けをすることを考えます。

ちなみに、男性は8の倍数で変化します。