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中医皮膚病オープン講座 in大阪

こんにちは。

先日の大阪で開催された、中医皮膚病IP通信講座のオープン講座。

埼玉医科大学皮膚科教授の倉持朗先生の西洋学の観点からと、中医学講師である楊達先生による中医学の観点から考える「乾癬」の講演でした。

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倉持朗先生は埼玉医科大学皮膚科学教授で、専門は 母斑・母斑漿、神経皮膚症候群、血管腫・脈管形成異常、腫瘍だということですが、「乾癬の新しい考え方-病態生理から治療まで-」と題した講演でした。

「乾癬」は皮膚科特定疾患に指定される難病性疾患で、「皮膚の炎症」と「表皮の新陳代謝(ターンオーバー)の異常」の2つの側面をもつ疾患。摩擦が生じやすく、刺激を受けやすい頭部、肘、膝、腰などが好発部位です。

境界が明瞭な紅色局面・丘疹で銀白色の鱗屑を伴っています。そして、鱗屑を掻破すると点状出血(アウスピッツ現象)と、刺激により病変を誘発(ケブネル現象)が特徴です。

皮膚は絶えずターンオーバーを繰り返しています。正常な表皮細胞のターンオーバーが約45日であるのに対し、「乾癬」では3~4日と極めて短いということです。

実はこの表皮細胞の増殖亢進には、腫瘍壊死因子(TNF-α)、ヘルパーT細胞17(Th17)、インターロイキン12(IL-12)、IL-17、IL-23などの関連が明らかになって来た…ということでした。免疫の勉強で出てくる用語ばかり…。それだけでも、免疫の異常による皮膚病であることが分かります。

加えて、最近ではメタボリック症候群や喫煙の関連が注目されているようです。喫煙による発症リスクが1.9倍、さらには重症化しやすい…ということでした。

治療法には内服、外用、光線、生物学的製剤の4つの方法がありますが、ピラミッド計画により治療から始める…。患者さんに対しリスクの少なく効果的な方法から行うことが原則であり、常に薬の副作用を考えながら治療をされている…ということを強調されていました。

「乾癬」の基礎と臨床について講演いただきましたが、免疫の異常が起こりやすい体質に加えて、ストレスや食事、飲酒、喫煙などの生活面などによる外的、内的の要因が絡んだ皮膚病なんだと理解しました。

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中学講師の楊達先生は、「乾癬における中医学の治療及び『調血理論』」を講演されました。

中医学で考えると、「血熱型」「血虚風燥型」「瘀血型」「熱毒型」「膿疱型」「風湿阻絡型」という証に分類でき、それに合わせた対応していきますが、特に名医による経験論である「調血理論」によると…「乾癬」は「血」から治す涼血が必要であるということです。

実際に4人の名医の考えと処方も紹介されましたが、「血熱」と「血燥」を中心に考え、涼血薬を中心に組み立てらた処方でした。

今回、この2人の先生による西洋医学、中医学から見た「乾癬」のお話は、とても内容の濃いものでした。店頭で役立てられるように、しっかり整理しなければ…と思いました。

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