こんにちは。

先日、東京から中医師の劉伶(りゅうれい)先生を招いて、「ミニ講演会+薬膳料理の食事会」を開催しました。

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今回は、「汗の臭い・口臭・体臭・ワキの臭い 体の中からたたなきゃだめ」というタイトルでお話をされました。

この時期はチョット動いただけでも汗をかいてしまいますよね。朝、店内の掃除をしているだけで汗だくになります。

汗は主として体温調節であり、皮膚表面の汗の蒸発によって冷却されます。

汗にも「良い汗」と「悪い汗」とあるのをご存知ですか?「良い汗」は限りなく水に近く、肌の上ですぐに乾きます。つまり臭わない汗…ということです。

運動不足の人は、普段あまり汗をかかないので、たまに汗をかくと、その汗は「アルカリ性」が強いため、細菌が大好きな汗なんだそうです。逆に毎日有酸素運動をしていれば、汗の成分は酸性になり、細菌は繁殖しにくくなります。

また、運動不足の人の汗は新陳代謝が悪いため、ワキ汗をかいたときにアポクリン腺分泌物が多く分泌することで、ワキガ臭などの原因ともなります。

中医学では、「におう汗=湿(しつ)」と考えます。「湿」とは水の流れが滞った状態を言い、体の中で水分代謝が悪くなり、余分な水分や脂肪分が溜まったものです。

漢方での対応としては、この「湿」を取り除くものを中心として、脾(消化器系)のはたらきを助けて「湿」を溜めないようにすることが大切になります。

乱れた生活習慣は体のにおいを強めます。

肉を中心とした食生活や運動不足は、においのもとになる皮脂を増やし、ストレスは過酸化脂質をつくる活性酸素を増やします。これらが増えれば増えるほど、体臭は強くなります。

したがって、全般的な「養生」というのが大事です。香りのある野菜をしっかり取ることやお茶をのむこともいいとおもいますし、入浴も大事です。先生は茶がらを入れた入浴を紹介されていました。

これから汗をかく季節…。においは体の中からのもの。制汗スプレーで外からだけでなく、中からしっかりと対応していくことが大切だということです。