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中医学で考える「虚証」と「実証」

こんにちは。

日本漢方では、体力・体質や病気に対する反応の強さで「虚実」に分類するとあります。

「虚証」は、やせ型、筋肉の弾力がなく、声が小さい、胃腸が弱い、疲れやすい、疾患に対する防御反応が弱々しい…。

一方「実証」は、骨格がガッチリしている、筋肉が発達している、声が大きい、胃腸が丈夫、疾患に対する防衛反応が強い…とあります。

これに対し、中医学で考える「虚実」は少し違います。

中医学で考える「虚実」は正気(抵抗力)と邪気の力関係に基づいています。

「体力が落ちている…」「抵抗力がない…」のような正気(抵抗力)不足の状態だと、それほど強くない邪気に簡単に負けてしまい、病気にかかってしまいます。このような状態が「虚証」になります。

一方、健康で体力がそれほど落ちていない状態で、強力なウイルスに感染したり、急激に冷えたりすると、邪気の強さに負けてしまいます。このような病邪が過剰になって起こる状態が「実証」です。

この表現が適切かどうかは分かりませんが、0(ゼロ)を健康であるとしたときに、-(マイナス)が「虚証」、+(プラス)が「実証」です。つまり、バランスが崩れるわけです。

しかし実際のところ、単純に「虚証」「実証」と分けられない…というのが正直なところです。同時に存在することがよくあります。

「虚証」と「実証」は、その関係性により「虚実挾雑(きょじつきょうざつ)」「実証転虚(じつしょうてんきょ)」「本虚標実(ほんきょひょうじつ)」などに分類されます。

「虚実挾雑」は、「虚証」と「実証」が同時に存在することを言い、邪気が取り除かれないうちに抵抗力が落ちてしまう場合や、もともと抵抗力の弱い人が、新たに邪気を受けてしまう場合にみられます。

「実証転虚」は、もともと「実証」であったけれど、病邪が長く留まり正気を損傷することにより「実証」が「虚証」に転じる…という状態です。この場合、邪気が盛ん、長く患っている病気、治療が不適当だった場合が考えられます。

「本虚標実」は、もともと「虚証」であり、正気不足(エネルギー不足)の代謝障害のため実邪(病理産物)を生じる場合です。

皮膚病にも、これは当てはまると思います。

「虚実挾雑」は、多くみられるのがジュクジュク(実証)とカサカサ(虚証)が同時に存在している場合でしょうか。

「実証転虚」は、「熱」により皮膚の表面が乾燥し、体の大事な陰液が「熱」で飛ばされて乾燥した状態。皮膚トラブルが長引いている場合、「実証」から「虚証」に転じてしまうことになります。

「本虚標実」は、皮膚病のトラブルは胃腸のはたらきやバリア機能の低下などが関係することが多いです。

「虚証」と「実証」が同時に存在することで、こじれて長引く原因になっているのかな…とボクは考えています。

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