こんにちは。

カロリーが高く、ダイエットや健康の敵として嫌われがちな油ですが、代謝や血流を保つ上で大事な栄養素だと思います。皮脂膜や細胞膜の原料にもなるので、不足することは肌の乾燥、老化の原因となります。

最近では油の研究がされてきていて、摂りたい油、控えたい油…というのがハッキリしてきました。

摂りたい油は、植物オイルやナッツ類、魚油などの不飽和脂肪酸。悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やします。

控えたい油は、肉や乳製品などの飽和脂肪酸。体のエネルギー源にはなりますが、体内に蓄積されて中性脂肪や悪玉コレステロールを増やすため、生活習慣病を引き起こす原因になります。また、科学的に生まれたトランス脂肪酸も、多量摂取により、神経過敏、心臓病、ガンのリスクを高めます…。

-不飽和脂肪酸-
◎オメガ9
オレイン酸が多く含む油で、オリーブ油、キャノーラ油、ナッツ類などに含まれます。悪玉コレステロールを減らし、脂肪を分解しやすくするはたらきがあります。動脈硬化や心筋梗塞の予防に期待されています。加熱しても酸化しにくい性質があります。

◎オメガ3
αーリノレン酸を多く含む油で、亜麻仁油、エゴマ油、魚油(EPA、DHA)などに含まれています。中性脂肪を減らし、善玉コレステロールを増加させます。体内で炎症を抑えるため、アレルギー症状やガンの抑制にも期待されています。ただ、光や熱により非常に酸化しやすい性質があります。

△オメガ6
リノール酸を多く含む油で、大豆油、ゴマ油、紅花油、コーン油などに含まれています。悪玉コレステロールを減らすと言われていますが、過剰に摂り過ぎると善玉コレステロールを減らし、動脈硬化やアレルギー症状を起こしやすくするので、摂り過ぎには注意が必要です。

-飽和脂肪酸-
牛肉や鶏肉の脂身、牛乳、ヨーグルトなどの乳製品などに含まれています。体内のエネルギー源となります。摂り過ぎると中性脂肪や悪玉コレステロールを増やし、血液をドロドロに…。

-トランス脂肪酸-
マーガリン、ショートニングなどの加工油脂を含むインスタント食品やレトルト食品などに含まれています。オイル加工時に科学的に発生する脂肪酸です。多量摂取すると、神経過敏、心臓病、ガンのリスクを高めるため、注意が必要です。