こんにちは。

自覚症状はゼロなのに、老化のスピードのカギ🔑を握ると言われているのが「酸化」「糖化」「炎症」。

ボクたちは酸素なしには生きられませんが、その一部は体内で活性酸素と化し、過剰な活性酸素は細胞を傷つけ錆びさせる…これが「酸化」です。

体内で使い切れなかった糖がタンパク質と結合し、細胞の機能を衰えさせるのが「糖化」です。

「炎症」は体がダメージを受けた際、原因を取り除いて修復するための免疫反応です。ケガをしてキズの周辺が腫れあがるだけではなく、体内でも「炎症」は起きていて、老化に関与しています。

「酸化」「糖化」「炎症」…この3つはお互いに影響し合う関係です。

「酸化」は体の中でいつも起こっている反応で、原因としてはストレス、紫外線、タバコ、過度の運動などが挙げられます。

「糖化」は血中グルコースが上がることで反応が起こるのですが、「糖化」の反応が起こると活性酸素が発生し、「酸化」をより促すと言われます。

ストレスでイライラしているとき、副腎から「コルチゾール」というホルモンが分泌されるのですが、このホルモンは血糖値を上げる働きがあり、その状態で甘いものを食べると、より「糖化」が起こりやすくなります。イライラしているとき…体が「酸化」の真っ最中で、「酸化」も「糖化」を促すことになるわけです。

「酸化」も「糖化」も「炎症反応」を起こしている…と言っていいかもしれません。

「炎症」には「急性炎症」と「慢性炎症」があります。

「急性炎症」は感染や外傷で起こるもので、発熱、発赤、疼痛、腫脹などの症状があらわれます。「生体の恒常性」により収束・消退する「可逆的な炎症反応」で、大きな痛みや不快感を伴います。

一方の「慢性炎症」は「不可逆的な炎症反応」であり病的な炎症。免疫システムが暴走してしまい慢性的な「炎症」が続き、この「炎症」をキッカケにして、アレルギー、ガン、自己免疫疾患、神経疾患などの病気を引き起こす…と言われてます。

つまり問題となる「炎症」は「慢性炎症」であり、自分ではなかなか気が付きにくいのが特徴です。

「慢性炎症」が増えている原因として、現代人の生活にあると言われています。

人類の歴史は、24時間のうち23時間59分59秒が飢餓との戦いの歴史…。ボクたちの体は飢えを回避するシステムは構築されてきたのですが、エネルギー過剰に対する対策はないため、時代の変化に人間の進化が追い付いていかなかった…。それだけ近代の環境変化は大きいわけです。

加えて、食品添加物をはじめとする化学物質、PM2.5を代表とする大気汚染、ファストフードのような高脂肪食、人間社会が排泄した水銀など…。これらが体の中に入ることで、免疫システムがそれを異物として捉え暴走し、「炎症」を引き起こすというわけです。

加えて、ストレス、睡眠不足、暴飲暴食、運動不足なども「炎症」を起こしがちな生活です。

「慢性炎症」に陥ってしまうと、活性酸素が大量に出て、細菌やウイルスを無害化する一方、過剰になると細胞自体を傷つけ、さらに「炎症」が広がる…これが「慢性炎症」が増加している原因と言われています。

「ストレスで悪化する」「食べ物で悪化する」…アトピー性皮膚炎などの皮膚病が悪化するの原因もここにありると思います。

自分ではどうすることもできないこともありますが、食事など生活習慣を見直す必要があり、ここが改善されない限り問題の解決にはならないと考えます。