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「木版画家 立原位貫-江戸の浮世絵に真似ぶ」を観に行って来ました

こんにちは。

先週の日曜日…山口県立萩美術館・浦上記念館で開催されている「木版画家 立原位貫-江戸の浮世絵に真似ぶ」に行って来ました。

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立原位貫(いぬき)さんは、浮世絵版画の復刻を行う木版画家で、高度な木版技法を独学で修復するだけでなく、紙や絵具も復元し、文字通りの再現を試みる作家さんです。実際に、彫りや摺りなど全行程を1人で行われているんだそうです。

第一線を、現在進行形で活躍されている作家さん…ということで、楽しみでした。作品の前に立つ前に、あいさつ文を読んでいると「立原位貫(1951-2015)」とありビックリ…。立原さんは今年の7月にお亡くなりになっていました。

2015年8月29日(土)~9月27年(日)の期間中、立原さんの記念講演も予定されていたので、本当に急なことだったようです。

1951年のお生まれなので64歳…本当に残念です。

山口県立萩美術館・浦上記念館は、萩市出身の実業家・浦上敏朗さんのコレクションをもとにした、浮世絵版画と東洋陶磁器 専門の美術館。

江戸の浮世絵の復刻の際、研究用の原画を、浦上さんがそのコレクションから貸し出すなど、昔から立原さんとの親交があったそうですし、山口県立萩美術館・浦上記念館にも立原の作品が所蔵されています。

この展覧会は①復刻作品と原画②画材と道具③オリジナル作品の3部構成になっていていました。

①復刻作品と原画では、200年近く前の原画と見比べそのクオリティーの高さにビックリしました。息を飲むほど細い線までもオリジナルそのまま。色の違いが時の経過を感じさせ、当時はこんな鮮やかな色だったんだな…と観ていました。

②画材と道具は、実際に立原さんが使用されていたものが展示してありました。実際の画材と道具も、継承する職人が絶えたり、その危機に瀕しているものばかりで、それでも伝統的な製法を保持する生産者や職人の理解のもと、こだわって作品を作り続けられました。

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③オリジナル作品は伝統的な浮世絵と現代的なモチーフの作品があり、雰囲気の違った作品と楽しい浮世絵ばかりでした。

28歳から木版画家を目指されて30年以上…。職人技の集大成ともいえる展覧会でした。もう新しい作品が生まれないと思うと本当に残念です。ご冥福をお祈りします。

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