こんにちは。

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カゼを引くとボクたちは漢方薬を飲んで治します。それは早く、よく効くからです。

カゼ薬にも大きく分けると「現代医薬」と「漢方薬」がありますが、一体どっちが効くのだろうか…。それを実際に調べた「漢方療法と現代医学治療の比較」という北海道の医師の実験があります。

初診時に37℃以上の発熱がある患者さんに、それぞれ漢方薬(35名)と解熱鎮痛消炎剤(現代医薬・45名)を投与したところ、熱の持続時間は「現代医薬群が2.6日」だったのに対し、「漢方薬群が1.5日」だったそうです。

つまり、漢方薬を投与した患者さんの方が早く熱が下がった…ということがこの実験で分かりました。さらに、熱の再発も「漢方薬群が0%」だったのに対し、「現代医薬群は11%」という結果が出たそうです。

冬期のインフルエンザでは漢方薬群の方が重症化が少ない…という報告が学会でも発表があったそうです。

カゼは様々な細菌やウイルスが原因となって起こりますし、インフルエンザはウイルスが原因ですが様々なタイプが存在します。

カゼやインフルエンザで熱が出るのは、体がカゼの病原体と戦っている…ということのあらわれです。

高熱になると体はしんどいですが、ウイルスや細菌はもっとしんどいんです。高熱になるだけで、ウイルスや細菌は殺されるからです。冷たい環境を好むインフルエンザウイルスにとって、温かいと繁殖しにくくなります。

解熱剤で強制的に熱を下げると一時的には平熱になりますが、病気そのものが治り始めていない限りは、体温は再び上昇してきます。熱の再発が11%あった…ということは、体内に残った病原体が再び活性化して、体がそれと戦い始めた証拠です。

これが病気を長引かせることなるんだと思いますし、現代医薬よりも約1日、熱の持続時間が短いということでも分かります。

漢方薬というと、長期間のまないと効かない…という印象があるかもしれませんが、実際は漢方薬の方が早く、よく効く…という実験結果が出ていました。