こんにちは。

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10月30日から始まっている「ドラッカー・コレクション 珠玉の水墨画」に行って来ました。

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御存じの通り、「マネジメントの父」と呼ばれているピーター・F・ドラッカーさん(1909~2005)ですが、岩崎夏海さんの『もし高校野球のマネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』がベストセラーになったら…でその名前だけでも聞いたことがある人もいらっしゃるかもしれません。

実際、ドラッカーさんの著書を読んだことのある日本人は、人口比率でアメリカ人の2.5倍だそうです。それだけ、日本人をはじめ世界中の人に影響を与えた人だと思います。

そんなドラッカーさんが日本美術のコレクターでもあった…というのをボクは最近知りました。

日本美術との出会いは1934年6月…。ロンドンの銀行に勤めていたとき、たまたま雨宿りで入ったところで「日本美術展」をやっていて、そこで日本美術のとりこになったそうです。

その後、1960年から収集をはじめられ、その数は200点にものぼります。「山荘コレクション」と自身で名付けられた日本画のほとんどが掛け軸だそうです。

その掛け軸を実際に家に飾って楽しまれていたようで、

-正気を取り戻し、世界への視野を正すために、私は日本画を見る-

と言われていたそうです。

作品と一緒にドラッカーさんの解説もありました。ドラッカーさんは、日本美術から日本人というものを理解しようとされているように感じました。

時間帯が遅かったためか空いていて、1点1点ゆっくりと鑑賞することができました。

ドラッカーさんの優れた鑑識眼によって選ばれた珠玉の日本絵画111点、ゆかりの品々などが展示された今回の「ドラッカー・コレクション 珠玉の水墨画」は、12月6日まで開催されています。