こんにちは。

今回は、ホルミシス効果について考えてみたいと思います。

ホルミシス効果とは、生物に弱いストレスを与えることで、もともと持っている自然治癒力を誘発する反応のこと。

文献などには、「ホルミシス」とはギリシャ語の「Hormo」に由来し、「刺激する、促進する」という意味を持つ言葉。「ホルモン」のように(ホルモンも同じく「Hormo」が語源)身体を刺激する、促進することから来ています。

「ホルミシス効果」については、今から20年前、アメリカのトーマス・D・ラッキー博士が唱えた「微量な放射線は身体の免疫力を向上させる働きがある。」という説から来ているようです。

今では世界中の研究者たちの多くがこの説に賛同しているようですが、当時は通説を覆す、異論であったようです。

放射線と聞くと、原発事故、原子爆弾のイメージから、「浴びてはいけないもの」「危険なもの」と思いますよね。確かに大量の放射線を浴びることは大変危険です。微量の放射線をゆっくり浴びることは、かえってボクたちの身体の免疫力や自然治癒力を高めてくれる効果があると言われています。

ホルミシス効果の象徴的な場所として、ラドン(ラジウム)温泉の湯治場として名高い、秋田県の玉川温泉、鳥取県の三朝温泉、ヨーロッパではオーストリアのハイルシュトレーン坑道があります。

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玉川温泉は、がんや肝硬変、脳腫瘍といった、お医者さんが見放すような難病にも効果が期待できると全国的に人気が高い温泉です。

確かに、入浴によって、体温が上がり、血行が良くなり、免疫力を左右するリンパ球も活性化します。ですが、それだけでなく低線量放射線ホスミシス効果の影響もあるようです。

このように、放射線によって身体に刺激が加わることで、新陳代謝・自然治癒力・免疫力の向上が期待されています。

あくまでも、少量の放射線ということですが…。