こんにちは。

冬に多いウイルスには、 インフルエンザやカゼの原因ウイルスであるコロナウイルスやライノウイルス、RSウイルスが流行します。インフルエンザは一般のカゼとは違い、急激な高熱、筋肉痛など激しい全身症状があらわれる…という特徴があります。肺炎、気管支炎を併発しやすいので要注意です。

また、 激しい下痢症状を引き起こすノロウイルス、ロタウイルスも流行します。

最近では「新型ノロウイルス」大流行の兆し!…という報告があります。

川崎市内で発生した食中毒事例を含む感染性胃腸炎患者から、新たな遺伝子型のノロウイルスGII.P17-GII.17が検出されたそうです。

新型ノロウイルスGII.P17-GII.17は、従来型GII.4と病原性(食中毒や感染性胃腸炎を引き起こし、激しい嘔吐と下痢の症状を呈する)は同程度だそうですが、多くの人は抗体や免疫がないので、大流行する恐れがあり得る…とのこと。特に、抵抗力の弱い高齢者や子どもたちは注意が必要です。

そして、日本だけでなく、中国、台湾、アメリカ、イタリアにも同型の変異種ウイルスが発見され、世界的に広がる恐れもあると考えます。

ノロウイルスは感染力が強く、手指や食品などを介して、経口で感染し、人の腸管で増殖し、嘔吐、下痢、腹痛などを起こし、効果のある抗ウイルス剤はないので、厚生労働省は予防対策の徹底(手洗いの徹底、人や食品からの感染対策)を呼びかけています。

未病先防を重視している中医学では、「扶正祛邪(ふせいきょじゃ)」の原則があります。体質改善と免疫向上を目指す「扶正」と、外邪(細菌、ウイルスなど)の侵入を防ぎ、内邪(体内のアンバランスにより生じた邪気)を作らないように体調を整えることで、予防から治療まで様々な対応策を講じます。

一般的にウイルスなど邪気は、身体にとっては毒で、体内に侵入すると、局部あるいは全身において、熱という症状あるいは熱感という徴候が見られます。中医学では、「熱毒(ねつどく)」と考えます。

ノロウイルス、新型ノロウイルスなど胃腸をターゲットとする外邪は「熱毒」だけではなく、「湿邪(しつじゃ)」も絡んでいることが特徴です。嘔吐と激しい下痢を起こすのは「湿熱毒邪」と考えられます。

ノロウイルスだけでなく、胃腸系の感染は、もともと胃腸が弱い人が感染しやすく、症状も重くなる傾向が見られます。

ボクたちは、中医学でウイルスに負けない体づくりを応援します。