こんにちは。

先日開催された薬剤師会の勉強会で、日常業務に役立つOTCの知識…ということで、冬の肌トラブルについてのお話を聴きました。

その中でボクが印象に残ったのが、ヒートテックに代表される「吸湿発熱繊維(きゅうしつはつねつせんい)」による肌トラブルについてです。

ボク自身、冬にかなり恩恵を受けている「吸湿発熱線維」ですが、汗などの水分を吸収して発熱することで、保温機能が高く熱が逃げないようになっています。

つまり、汗を熱に変える…ということで暖かかくなるのですが、その反面、肌が乾燥して痒くなりやすい…という肌トラブルにもなっているそうです。

なので、肌が弱い人やアトピーをお持ちの方、乾燥肌の方にはオススメできない…と言われます。「吸湿発熱繊維」を着ると、さらに肌が乾燥してしまい、痒くなりやすくなるからです。

また、素材であるアクリル、アクリル・ポリウレタン・ポリエステル・レーヨンなどの化学繊維も同じくアトピーや肌の弱い子供、敏感肌の方には不向きな素材…と言われています。

つまり「吸湿発熱線維」は、「特殊な化学繊維」と「保温機能が高く熱が逃げない」ということが、不向きな理由のようです。ただ、最近のヒートテックには「椿オイル」が配合されていて、保湿をうたっていますが、どの程度肌の乾燥が防げるのか…注目かもしれません。

それでは、アトピーや肌の弱い子供、敏感肌の方が何を着たらいいか…ということですが、「綿」であれば、程よい湿度を保ちやすい…ということでオススメです。

一番いいのは「絹(シルク)」だそうですが、「綿」に変えるだけでも衣類による肌トラブルも避けられるんだと思います。

肌に直接触れる、インナーについてのお話でしたが、意外にも盲点だったので、すごくいい勉強になりました。