こんにちは。

唾液が1日に作られる量は、なんと1.5Lだと言われています。この量は、個人差があるそうですが、一般的に若い人ほど量が多く、年をとるほど減少するそうです。

唾液の効用としては、

①消化作用…唾液に含まれるアミラーゼがでんぷんを消化する
②味覚作用…食べ物を感じやすいように味覚物質を溶かす
③潤滑作用…食べ物を唾液でのどを通りやすくしたり、発声を滑らかにする
④再石灰化…脱灰により溶け出した歯を修復する
⑤緩衝作用…口の中のPHを一定に保って細菌の繁殖を抑える
⑥抗菌作用…唾液に含まれる抗菌物質が粘膜を保護する
⑦自浄作用…口の中の汚れを唾液で洗い流す
⑧保護作用…舌や口の中の粘膜を潤し乾燥から保護する

日常生活の中で、唾液量に大きな影響を与えるのが食事だそうです。よく噛むことにより唾液腺が刺激され、多量の唾液が分泌されるからです…。

日本咀嚼学会が「弥生時代」「鎌倉時代」「江戸時代」「戦前(昭和10年ごろ)」「現代」の咀嚼回数を測定した実験があるそうです。

それぞれの時代の人々が食べていたと思われる食事を復元し、それを現代の人が食べてみて、必要とする回数を測定する…というものです。

結果は、「弥生時代 3990回」「鎌倉時代 2654回」「江戸時代 1465回」「戦前 1012回」「現代 620回」…だそうです。

現代の人々がいかに噛んでいないか…という驚きの結果です。ボクもその傾向があるので、注意しないといけません…。

しっかり噛むことは、現代の食べ物に多く入っている添加物や、保存料、化学物質などの害から身を守る…という利点があるそうです。その秘密が唾液…というわけです。

唾液の中には20種類の酵素と12種類のホルモンがあり、特にペルオキシダーゼという酵素には、発ガン物質を無毒化するはたらきがあるそうです。

1口30回…というのが目安のようですが、日ごろの食事のときに「しっかり噛んで食べる意識」を持ち、しっかり唾液を出しましょう。