こんにちは。

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家の周りや道ばたに自生している「ドクダミ」。何も珍しい植物ではありません…。

初夏~夏にかけて、白く清楚で可憐な花を咲かせます。が、何とも特有の臭気があり、触ってニオイがついてしまうとなかなか消えません…。

むかしの人は「毒でも入っているんじゃないか?」と思ったのか、ドクダメ(毒溜め)と呼んでいたようで、これが訛って「ドクダミ」となったと言われています。

特有の臭気のある「ドクダミ」ですが、乾燥すると無臭となり、その乾燥した葉を煎じて服用するのが一般的です。

また、「ドクダミ」は十種の薬効があるとも言われ、そのため「十薬(じゅうやく)」とも呼ばれています。今から約300年前、「大和本草」という本にそのことが初めて紹介されています。

日本薬局方にも、便秘・尿量減少・便秘にともなう吹き出物への効果が記載されています。

実際は生の葉の「ドクダミ」も利用されるようで、あの臭いの成分にはカビの発育阻止作用があるようで、水虫に直接生の葉をすり込むとよいそうです。

ただ、一般的には乾燥した葉を煎じる「ドクダミ茶」を「便秘改善」「利尿」「血圧の降下」を目的にお茶代わりに飲むことが多いです。

実際、便秘薬としての作用はあまり激しくないので、安心して服用することができますので、強い下剤が合わない人には向いていると思います。

ただ、清熱作用があるため、冷え症の人には向きません…。