こんにちは。

21日は「大寒」。この日を境に暖かくなって欲しいですが、24日には猛烈な寒波がやってくる…ということで、最高気温がマイナスになるところもあるようですね…。

特に筋肉量の少ない女性にとって、冷えは本当に辛いと思います。

筋肉は「熱」を作り出す器官の1つで、人間の体温の4割以上を生産している…と言われています。筋肉量が少なければ、当然熱を生産する力も弱くなります。

体温と代謝は比例関係にあるります。体温が高ければ当然代謝も高いので、平均体温の高い若い頃は、多少食べ過ぎても飲み過ぎても短期間で代謝されます…。体温を維持している筋肉量が多いからです。

年をとって筋肉量が落ちると、平均体温は下がり代謝も低下します…。

ボクたちの体は60兆個の細胞からできて、細胞が活動したのに最も適した温度が37℃…。体が冷えた状態だと細胞のはたらきが悪くなり、各器官の機能や免疫力も低下してしまいます。

冷えはカゼなどの病気にかかりやすくなったり、気持ちの落ち込みなど全身の不調につながります。逆に、体を温めて細胞が元気になれば、それとともに不調も改善するハズです。

また、温める力には細胞のはたらきを活性化するだけでなく、痛みを軽減するはたらきもあります…。

ケガやストレスなどで体がダメージを受けたとき、体内では「プロスタグランジン」という物質が増加します。これには痛みや腫れを引き起こす作用がありますが、同時に血行促進の作用もあります。血行が良くなればダメージを受けた部分に回復するための栄養リンパ球をより早く多く届けることができ、早く痛みを鎮められます。

鎮痛剤や湿布に含まれる消炎鎮痛成分は、この「プロスタグランジン」のはたらきを抑制するため、腫れは引くものの血液の循環が低下するので、ダメージの回復が遅くなることもあるんです。

腰痛、肩こりや生理痛など、温めて血行を良くすることは「プロスタグランジン」のはたらきを助け、痛みの回復につながるわけです…。

そのため、「温めて血行を良くする」ことは中医学でも治療のポイントとなります…。