こんにちは。

ボクは中医皮膚病を中心に中医学(中国の伝統医学)の勉強をしています。

中医皮膚病の考え方は、ステロイド剤や抗アレルギー剤などの症状を抑える西洋医学的なものではなく、また違った角度から皮膚の症状をとらえ、対症療法、原因療法をメインで考えていきます。

急性的な皮膚病の場合は、西洋学的な治療は早いし、効果がありますが、ずっと長年続く慢性的な皮膚病の場合、中医学の漢方治療は有効です。ただ、長年かかった皮膚病は改善に時間と根気がいります。症状に波があったり、何かのキッカケで悪化したり…。ただ、漢方薬でその大きな波を少しずつ小さくしていき、最終的に美肌を取り戻すようお手伝いをすることが目的です。

最近は行くチャンスがありませんが、本場中国での研修旅行にも参加させていただいたことがあります。ボクの師事する楊達先生の出身で、雲南省昆明市にある「雲南中医医院」での研修…。

ボクはお会いしたことはありませんが、「雲南中医医院」には名老中医の「劉復興先生」がいらっしゃいました。先生は2009年に他界され直接は指導していただいたことはありませんが、愛弟子の葉建州先生(皮膚科学教授)をはじめ、欧陽暁勇先生(皮膚科学教授)、黄虹先生に指導していただきました。

ボクたちが勉強している専門講座では、内服、外用とスキンケア、養生の3本柱は、この「雲南中医医院」の考えによるもので、劉先生の治療法を受け継いでいます。

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そんな「劉復興先生」の考え方、症例などが書かれている本が送られてきました。もちろん、中文で書かれています…。

読み切れるかどうか分かりませんが、辞書を片手に頑張ってみようと思います。