こんにちは。

アレルギー反応とは、本来自分を守るためにはたらくべき免疫機能が正常に機能せず、有害ではないものまで過剰に反応し、不都合な症状を引き起こしてしまう状態のことを言います。

食物アレルギーや花粉症、アレルギー性鼻炎、ジンマシン、アトピー性皮膚炎などは、すべてアレルギーが原因となり発症します。

たとえ、今は自覚症状がなくても、免疫バランスが崩れて、突然アレルギー反応を起こす可能性も少なくありません。

もともとの体質的なもの、生活環境などが影響していると考えられていますが、ストレスや食生活などが関係しているとも言われています。

最近読んだ本の中に、油とアレルギーに関することが書いてありました。それは、油のとり方により、アレルギーの促進にも抑制にもなり得るというものです。

油は大きく「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」の2つに分かれます。

「飽和脂肪酸」はバター、ラード、牛や豚の脂身などの動物性脂肪分に多く含まれています。「飽和脂肪酸」の多く入っている油は安定しているため、常温で固体のものが多く、コレステロールや中性脂肪を増やすので、とり過ぎには注意したい油です。

一方、「不飽和脂肪酸」は魚介類や植物に多く含まれている油で、「オメガ3系」「オメガ6系」「オメガ9系」とあります。

「オメガ3系」は亜麻仁油、エゴマ油、魚油など、「オメガ6系」は大豆油、ゴマ油、紅花油、コーン油など、「オメガ9系」はオリーブ油、キャノーラ油、ナッツ類などに含まれています。

その中で言われているのが「オメガ3系」と「オメガ6系」…。

「オメガ3系」は血管拡張作用、血栓抑制作用、炎症抑制作用、アレルギー抑制作用をもつのに対し、「オメガ6系」は血液凝固作用、血栓促進作用、炎症促進作用、アレルギー促進作用があり、相反する作用をもっています。

どちらが良くてどちらが悪い…という問題ではなくバランスが大切なのですが、日本人は総じて「オメガ6系」をとり過ぎていて、無自覚のうちに無用のアレルギー反応を起こしているそうです。「オメガ6系」の油から作られる「プロスタグランジンE2」や「ロイコトリエン」には、炎症や腫れを起こす作用があります。

「ロイコトリエン」は異物が入ってきたときに警報を鳴らす役目をしているのですが、ちょっとした皮膚への刺激やホコリ、花粉にまで反応してしまうと、アトピー性皮膚炎や花粉症、気管支喘息のような厄介なアレルギー症状を引き起こしてしまうわけです。

アレルギー疾患は戦後の食生活の変化とともに急増している病気の1つと言われています。それだけに、油のとり方、選び方も意識したいものです。