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新しい作用機序のアンチエイジング薬:冠元顆粒

こんにちは。

先日の「中医皮膚病IP通信講座 2016年スクリーニング&オープン講座」…。

午後から開かれたオープン講座では、富山大学大学院理工学研究部の横澤隆子先生による「新しい作用機序のアンチエイジング薬:冠元顆粒(かんげんかりゅう)」と題したお話を聴くことができました。

「冠元顆粒」が誕生したのは1990年…。1960年代から始まった中国の国家プロジェクトである「脳・心血管疾患の特効薬の開発」から生まれた「冠心Ⅱ号方」から改良された処方です。これまでに多くの基礎研究、臨床研究がなされ、6つの特許をもっています。

これまでの研究内容としては、「動物実験による微小循環改善作用」「冠元顆粒による血栓溶解作用」の微小循環障害に対するもの。「脳卒中易発症動物モデルによる発症抑制作用」「高血圧患者における降圧作用」の高血圧・脳卒中に対するもの。「加齢による酸化ストレスに対する改善作用」「糖尿病糖化蛋白の低減作用」の老化・糖尿病・慢性腎臓病に対するもの。「老化モデルマウスにおける記憶機能改善作用」「脳虚血ラットにおける脳保護と周辺症状改善作用」の認知症に対するものです。

そして今回の講演は、「冠元顆粒」の抗酸化作用について、加齢とともに体内の活性酸素を消去する酵素のはたらきを助ける…というもの。

そして、横澤先生の研究により新たに分かった、冠元顆粒の主薬「丹参(たんじん)」の有効成分「リソスペルミン酸Bマグネシウム塩」の特定と構造式の解析、そしてその作用についての研究発表もありました。

この「リソスペルミン酸Bマグネシウム塩」は「丹参」の中に3~5%含まれる成分で、一般的にこの含有量というのは多いようです。

加齢や紫外線(UV-B)による老化に皮膚における活血化瘀(かっけつかお)薬の効能…というもので、簡単に言うと「リソスペルミン酸Bマグネシウム塩」が「内部・外部からの老化やUV-B」によるⅠ型コラーゲンの産生の低下を抑える…。つまり、皮膚の老化やしわの予防になる…というものです。

コラーゲンはタンパク質の一種で、体を構成する全タンパク質の約30%を占めていて、そのうちの40%は皮膚に、20%は骨や軟骨に、その他は血管や内臓に分布しています。皮膚や腱の主要なコラーゲンがⅠ型、軟骨の主要なコラーゲンがⅡ型…と言われています。一般的にコラーゲンは分子量が10~30万と大きく、吸収されにくいと言われています。

今回の「冠元顆粒」の中の主要成分である「リソスペルミン酸Bマグネシウム塩」が間接的ですがⅠ型コラーゲンの産生に関与する…ということが分かり、お肌のアンチエイジングにも期待できる…ということで、「冠元顆粒」が皮膚に対してもいい効果がある…ということが確認されたというわけです。

これは、「冠元顆粒」の新しい作用機序のアンチエイジング…。

横澤先生、ありがとうございました。

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