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「シェーグレン症候群の弁証論治」について…中医皮膚病IP講座

こんにちは。

先日、閉店後に中医皮膚病IP講座がありました。

皮膚病IP講座は、インターネットを使っての皮膚病の勉強会で、全国の薬局の、皮膚病の事例検討会です。

今回は、担当中医師の劉桂平(りゅうけいへい)先生による「シェーグレン症候群(乾燥症候群)の弁証論治」についてでした。

シェーグレン症候群は自己免疫疾患の一種。全身の外分泌腺機能異常により、眼・口腔粘膜をはじめ、鼻腔、咽頭、口頭、気管支、外陰部、消化器粘膜にも病変が生じます。

抗SS-A(/Ro)抗体と抗SS-B(/La)抗体のSSはシェーグレン症候群(Sjoegren Syndrome)の名称に由来し、両抗体はともにシェーグレン症候群の診断に有用な検査とされていますが、原因としては遺伝的要因、ウイルスなどの環境要因、免疫異常、更に女性ホルモンの要因が考えられています。そして、西洋医学での治療は対症療法が中心となるようです。

中医学では乾燥症候群は「燥証」に属すとの認識となります。「燥勝則乾(燥が勝ればすなわち乾燥する)」という説があるのですが、つまりは陰虚(体の潤い不足)の体質がもともとあり、そこに陰虚に傾かせる生活スタイルが加わり、発症すると考えられるということです。

特徴は「陰虚内熱」で、乾燥がすすんで熱を生じた状態。潤いしながら、熱を冷ましていく…という漢方薬での対応が基本となります。そして、弁証論治によりタイプ分けをしながら処方を組み立てることになると思います。

劉桂平先生は食養生に精通されていて、食事に関してもお話をされていました。

辛いもの、刺激物、油っこい食べ物などは熱を生み、乾燥を悪化させる恐れがあります。アルコールやコーヒー、タバコなどの嗜好品も熱を生じさせますし、陰液を消耗させてしまいます。

逆に、これからの季節はスイカは潤いしてくれるのでおススメです。スイカは天然の「白虎湯」(暑気の熱症を解消する特効性を持つ漢方処方)と言われています。

陰を消耗させるものをなるべく避け、陰を補う食養生がポイントになります。

劉桂平先生は実際の症例を交え、人の性格も効果に大きく影響する…とも言われました。先生の言ったことを実践する人、性格が明るい人の方は効果がいいようです。確かに「開いている人」の方が効果がいいのはボクもそう思います。

陰を補うことはある程度の時間がかかるとは思いますが、陰を消耗させる生活スタイルを改善しながら、漢方治療を続けていくことだと思います。

劉桂平先生、ありがとうございました。

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