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第19回学術シンポジウム…「丹参・川芎の臨床応用」

こんにちは。

日本中医薬研究会の第19回学術シンポジウムが銀座フェニックスプラザで開催されました。

第1部は、高橋楊子 先生による「舌診を極めよう!冠心病を中心に」…。休憩を挟み、第2部の 郭維琴 教授の「丹参・川芎の臨床応用」を聴講しました。

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郭維琴 教授は、現在「北京中医薬大学 心血管研究所 郭士魁名家研究室」責任者。著名な中医血管病専門家で国家級名中医。著名な中医学家であり、「冠心Ⅱ号方」の発明者である 郭士魁 先生の娘で、郭士魁 先生の学術継承人でいらっしゃいます。

最初に郭士魁 先生の紹介がありました。郭士魁 先生は、中医学と西洋医学の理論を組み合わせた「中西医結合治療法」を用いて心血管疾患に対する治療の礎を築いた開拓者で、現代科学技術によって科学者研究の先駆者。

中医学と西洋医学の専門家たちにより狭心症の予防と治療の研究をされ、それらの研究から開発されたのが「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」の基となる「冠心Ⅱ号方」でした。

一方で、先生は人材育成にも精を注がれたそうです。そのお陰で、先生の技術がずっと継承されています。

今回、郭維琴 教授のお話の中で印象に残ったのは「中医学弁証の症例分析」です。

郭士魁 先生の狭心症の予防と治療の理論で「活血化瘀・芳香温通」法を確立されました。狭心症などは冬に多い疾患なので、寒さで発症する「心腎陽虚タイプ」には、有効な治療法であると思います。

また、狭心症のステント留置治療に対する考えと、中医学の3段階の対応について。ステント留置治療は狭心症、急性心筋梗塞では有効な治療法ですが、中医学では外傷(刀刃傷)と考え、機械性損傷による「熱毒致瘀」と考えます。術後1~2ヶ月のときの対応、半年以内の対応、その後の対応を先生は詳しく説明されました。

それ以外にも、「頚動脈プラーク」「血管性認知症」「老人に対する新機能保護」について、中医学での考え方と対応、その処方について教えていただきました。

この基調講演のタイトル「丹参・川芎の臨床応用」…にもあるように、先生の処方には丹参と川芎がよく用いられています。

丹参と川芎とを組み合わせることで、お互いの良さを引き出し、活血散瘀(血液サラサラ)、行気止痛(気をめぐらせ痛みを止める)の力が強まるそうです。事実、丹参と川芎の配合された有名な処方がいくつもあります。

盛りだくさんの内容で、頭の中の整理が追いつきませんが、時間をかけて理解していきたいと思います。

郭維琴 教授、ありがとうございました。

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