こんにちは。

先日行われた「ワタナベオイスター大阪大会」。

「大阪市中央公会堂」であり、筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構 裏出良博先生と渡辺社長の講演の2本立てでした。

渡辺社長の講演の内容は、不眠やうつ状態を招く原因に「脳内の過剰な活性酸素」が関与している…ということについてでした。

ボクたちの体の中にはHPA系といって、視床下部(hypothalamus)、下垂体(pituitary)、副腎(adrenal)を結ぶ軸があり、ストレスを受けると視床下部→下垂体→副腎と情報が伝達され、副腎から「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。この「コルチゾール」が分泌されることで、血糖が上昇し、一時的に力が出ることで、危険を回避することができます。

危険を回避すると、海馬にある「グルココルチコイド受容体」に「コルチゾール」が作用すると、負のフィードバックが起こることで、「コルチゾール」が減っていく…という一連の流れになっています。これが正常なHPA系のはたらきです。

しかし、心理的ストレス、肉体的ストレスを受けることで、ボクたちの脳や体に活性酸素も発生します。過剰な活性酸素は海馬にある「グルココルチコイド受容体」の数を減少させ、負のフィードバックがかかりにくくなる…という状況が起こるそうです。負のフィードバックがかからないと、体の中で「コルチゾール」が多いままになってしまいます。

不眠、うつ状態、うつ病の人に、「コルチゾール」の濃度が高い…という報告があるそうです。

つまり、「コルチゾール」を減少させる負のフィードバックが十分に機能していないので、「コルチゾール」が増える、不眠、うつ状態を起こしてしまう…。そして、その原因である脳内の過剰な活性酸素を消去することが、「コルチゾール」を減少させることにつながる…ということです。

ただ、脳には血液脳関門という関所があり、脳内の過剰な活性酸素を消去することは簡単ではないそうです。一般的に抗酸化作用で有名なビタミンCやビタミンEでは、血液脳関門を通り抜けることができないそうです。ビタミンCは水溶性、ビタミンEは脂溶性であるため、通過できないそうです。

オイスターから抽出された「CG7」は、水溶性と脂溶性を兼ね備えた抗酸化作用であり、血液脳関門を通過するため、脳内の過剰な活性酸素を速やかに消去することができる…ということが実験でも証明されています。

実際の研究で、過剰な活性酸素の消去により、負のフィードバック機能が改善し、「コルチゾール」が減少したという報告がありました。

今回はその最新の研究報告を聴かせていただくことができました。