こんにちは。

ジメジメと蒸し暑い梅雨から夏にかけては、水虫がつらい季節です。

代表的な真菌症の1つである水虫は、「白癬菌(はくせんきん)」と呼ばれるカビが皮膚に寄生して起こる病気…。カビは湿気が多く温かい環境を好むため、足の指の間や足裏などに発生しやすく、これが高温多湿の時期になると増殖し症状が強くあらわれます。

中医学では「皮膚は臓腑の鏡」と考えていて、水虫のような皮膚疾患でも、体内の不調を整えることで根本から改善していく方法を考えます。

ジュクジュクとして皮膚に赤みのある水虫は、体に過剰な「熱」や「湿(余分な水分や汚れ)」がたまっているタイプ。食生活などの改善で脾胃(胃腸)のはたらきを整え、余分な「熱」や「湿」を取り除くことで症状を和らげていきます。

反対にカサカサと乾燥した水虫は、不足している体内の潤いを補いながら症状を改善していきます。

「治ったかな?」と思っても、油断すると繰り返しやすい水虫ですが、日頃の養生で水虫に感染しにくい体質をつくることです。

暮らしの水虫対策としては、

・接触感染に注意!タオルなどは自分専用のものを使いましょう。
・酢水(酢と水を同量)に患部を浸したり、洗ったりしても良いでしょう。
・患部はいつも清潔に。蒸れやすい足指の間は、入浴後もしっかり乾燥させることです。
・夏は裸足にサンダルなどで過ごし、足の蒸れを防ぎます。ストッキングも蒸れやすいので、女性は要注意です。

水虫対策は、体質の改善と合わせて、患部をしっかりケアすることも大切です。症状に合った外用薬などを上手に使い、症状を和らげることです。外用薬は、治ったと感じてもしばらく続けることがカギです…。3ヶ月程度を目安に、根気よく使用することです。