こんにちは。

中医学では、「腎」のはたらきの1つに「命門(めいもん)の火」というものがあると考えています。「命門の火」とはボクたちの体を温めるボイラーの機能です…。

「腎」のはたらきが衰えると、この「命門の火」の火力が弱くなり、体全体の機能低下がもたらされます。

例えば低体温、胃腸のはたらきが落ちてきた、喘息に代表される呼吸器系統の病気にかかりやすくなる…などです。

また、「腎」系統では体にむくみが出やすく、エネルギー不足でいつも体が重だるい…といった症状に悩まされます。

このような人には「双料参茸丸(そうりょうさんじょうがん)」。

「命門の火」を強化し、火力が強くなることで、まず胃腸機能が高まり栄養の吸収を促進、血液循環やホルモン分泌を円滑にし、冷えて落ち込んでいる虚弱体質が改善されます。

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成分の中の「冬虫夏草(とうちゅうかそう)」は「肺」を強化させ、喘息に対して効き目の高い漢方薬とされています。もちろん「腎」にもはたらきます。

中医学では、「肺」は呼吸だけでなく、免疫、皮膚の機能などにも関係している…と考えています。そして、「腎」は尿などの水分調節だけでなく、生殖、生長、老化という人の一生に関係するところです。骨・歯・脳・髄・耳、ホルモンに最も関係しているのが「腎」で、非常に重要な臓器です。

従って、「冬虫夏草」は「肺」と「腎」が両方衰えた「肺腎両虚(はいじんりょうきょ)」による、寒くなると咳や痰、喘息、喀血、病後の体質虚弱、自汗(体を動かさなくても自然に出てしまう汗)などに使われます。

「冬虫夏草」の薬としての作用は、「免疫を調節する作用」「ガンの増殖を抑える作用」「心臓・血管系に対する作用」などが現代の研究で明らかになっています。

ただ、「冬虫夏草」は効果が高い反面、貴重なため、価格も高価な漢方薬です。