こんにちは。

この日曜日、「小郡ふれあいセンター」にて山口中医薬研究会の勉強会がありました。

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講師の松永先生は山口に毎年お呼びしている先生…。臨床経験の多い先生なので、話の内容も深く、毎回すごく参考になります。

今回は「脾(消化器系)」を中心とし、それに対する中成薬(中国漢方)の使い分けなど、細かいポイントを交えて教えてくださいました。

また、症状が取れてたとしても、また戻ることがあるので、病気にならない体に持っていくため「固める」ことが大切…というもの。結構、症状が治まればやめてしまうケースが多いので、なかなか難しいことですが、やはり「固める」ことの重要性を再認識しました。

そして、印象が強かったのは「鬱証歌」という、鬱について1586年…今から430年前に明・徐春甫がまとめた「鬱の根本的治療」についての歌。

鬱証歌

鬱証原由思慮深、更因脾気弱而凝。
雖云五鬱兼六鬱、総是虚兮気不行。
壮者気行何可打郁、怯而気滞着之名。
五鬱経明昭五法、湯名六鬱亦相因。
七情為病還応省※正気虚兮補剤真。
※省:反観内省是也。

ここには、思慮深く、脾気が弱いことが鬱の原因であるとあります。つまり、体の健康と精神状態に相互影響があることが歌われています。

更には、人の証(タイプ)を平和質(健康)、気虚質、陽虚質、陰虚質、痰湿質、湿熱質、気郁質、血瘀質、特稟質(過敏質・アレルギー質)の9種類に分類し、それぞれ病気になる確率を出した実験データを紹介してくださいました。つまり、証から病気リスクを導いたもので、あてはまる人は注意が必要である…ということです。

1時半~5時までですが、ギリギリまで先生の講義は続きました。毎回そうですが、今回も盛り沢山でもう一度復習しなくてはならないです。

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松永先生を囲んでの集合写真…。5時で部屋を追い出されたので入口で。