こんにちは。

いきなりですが、「日本三大芋煮」というのをご存知ですか?

ボクは知りませんでしたが、山形県・中山町(なかやままち)、愛媛県・大洲市(おおずし)、島根県・津和野町(つわのちょう)…だそうです。

「秘密のケンミンショー」で「芋煮=山形」というイメージが勝手にでき、てっきり芋煮は山形のソウル・フードだと思っていました。でも、山形・愛媛・島根…と距離の離れた地で、芋煮の文化があることは、興味深いことです。

山形県・中山町
棒ダラと出汁の芋棒煮、牛肉醤油の山形芋煮

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舟運が盛んなころ、船頭達が食べていたであろう棒ダラを使った芋煮を再現したのが「芋棒煮」。現在では、里芋、牛肉、こんにゃく、ねぎを基本とした、フワフワトロトロで醤油味のものが「芋煮」として親しまれています。

愛媛県・大洲市
とろけるような夏芋(里芋)と甘味が効いた出汁

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ぬめりが強くとろけるような食感と甘味に加え、煮崩れしにくい大洲の夏芋(里芋)を主役に、鶏肉や椎茸、コンニャク、油揚げを入れ、醬油味の出汁で煮込んだ「大洲のいもたき」は藩政時代から続く秋の風物詩。

島根県・津和野町
シンプルにして極み、里芋の旨さをほおばる

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津和野の名峰・青野山の火山灰土壌で育った「笹山の里芋」はキメが細かくねっとりとした口触り。その芋煮はシンプルにして極み。小鯛を炙ったもので骨ごと出汁をとり、里芋の力強い旨さが実感できる。

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そんな三大芋煮が一堂に会した「日本三大芋煮会」がご当地の1つ、津和野で行われる…ということを津和野のお客様から教えてもらい、行ってみることにしました。

津和野は島根県ですが、山口県との県境にあり、山口市と接しています…。ウチから車で1時間の場所にあるので、他市に行く感覚です。

「日本三大芋煮会」の3都市のコラボは今年で3年目…山形、大洲ときて津和野だそうです。

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10時からスタートだったのですが、10時に着くとすでに整理券を求める長蛇の列が…。一瞬怯みましたが、せっかく1時間掛けて来たのでとりあえず並ぶことにしました。

1200食あるそうですが、10時30分、11時30分、12時30分、13時30分の4回に分け、各300枚の整理券が配られます。ボクは最初の300名には入れなかったので更に1時間待ち、11時30分にようやく整理券を受け取りました。

この整理券を見せると各芋煮がいただけるわけですが、これをゲットするまでに1時間半が経過していました。ボクは13時に山口に戻らないといけなかったので、12時まで…つまり30分しか残り時間がありません。

整理券をいただいた場所から「愛媛県・大洲市」「山形県・中山町」「島根県・津和野町」の順でブースがあります。やはり皆さん近くから並ばれているのか「愛媛県・大洲市」「山形県・中山町」には行列ができていました。時間が惜しいボクは、そこには並ばず、その先の「島根県・津和野町」のブースに向かいました。

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運良く「島根県・津和野町」ではそれほど並ばずに芋煮をゲットしました。

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「島根県・津和野町」の芋煮は、芋以外の具が少なめです…。

更にその先には「島根県・津和野町」の芋煮を整理券なしでいただけるブースが…。結果「島根県・津和野町」の芋煮だけ2杯食べることができました。里芋がホクホクで美味しかったです。

そして急いで山口に向け車を走らせましたが、1時間かけて津和野に行き、1時間半かけて整理券をゲットし、30分間の津和野散策…。ちょっと勿体ないような気がしました。もっと早くに来ておけば…と思いましたが、後悔先に立たずです。

でも、美味しい😋芋煮をいただけて、それはそれでいい経験でした。

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「日本三大芋煮会」を逃した方も、「島根県・津和野町」の芋煮は、津和野のお食事処「遊亀(ゆうき)」さんでこの時期限定で食べられるみたいですよ。