こんにちは。

今年は異常に暑い日がまだまだ続きますが、とはいえ段々と朝晩が寒くなってきてはいます。今年の冬は寒くなる…と言われていますが、寒過ぎるのは勘弁です…。

「冷え」は女性特有の悩みと思われがちですが、子どもからお年寄りまで老若男女幅広い人に見られる症状です。

とはいえ、女性に多いことは事実。女性は男性に比べ、体に脂肪が多く、筋肉量が少ないのが理由の1つです。

脂肪には血管がほとんどないので、断熱効果は強いのですが、反対に熱を加えてもその熱が全身に伝わりにくくなります。筋肉は血流豊富な組織ですから、女性は脂肪が多く筋肉が少ない…ということは、男性に比べ循環血液量が少なく、温まりにくいということになります。

また四肢の筋肉は、静脈やリンパ管に対するポンプの作用を要します。即ち、ポンプが機能しなければ血液、リンパ液のうっ滞が起こり、結果として全身の循環不全、浮腫(むくみ)が誘発されます。女性の方が浮腫みやすいのは、筋肉量の差でもあるわけです。

さらに筋肉は「基礎代謝の中心」です。基礎代謝は1日のエネルギー消費の60~70%(20~30%が活動誘発性体熱産生、10~20%が食事誘発性体熱産生)にあたり、その中で体温維持が70%、消化管活動が20%、そして随意筋活動(意識的に動かすことのできる筋肉活動)10%だそうです。

そして、女性よりも男性の方が基礎代謝が高いため、熱を産生する能力が高く、冷えにくい…というわけです。

そんな冷え対策で、意識したのが「運動」「食事」です。

先ほどにもありましたが、熱の産生に最も重要な器官は基礎代謝の中心である筋肉です。また、静脈やリンパ管は動脈のような筋力を持たないため、還流には四肢の筋肉ポンプ作用が重要となります。ボクたちの筋肉の60~70%は下肢にあり、日常的に歩いて下肢の筋肉を増加させることで基礎代謝は徐々に上昇していきます。

食事で気を付けたいのは「冷たいものを摂らない」「体温以上のものをとる」ことですが、経験的ですが「食材のルール」を知っておくと便利です。

基本的には根菜類のような地下に伸びていく野菜は温めるものが多いです。また、寒い地方原産のものは体を温める性質を持ち、暑い地方のものは体を冷やす性質があります。果物の多くは、温かい地方で採れるものが多いので摂りすぎには注意が必要です。とかく日本人は肉、魚、野菜…いずれも生が大好きですが、生ものの摂りすぎも体を冷やします。

「運動」「食事」の意識して行えることには行いながら、自然薬や漢方薬などを上手に取り入れることが冷え対策にはおススメです。