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皮膚病関連…山口中医薬研究会

こんにちは。

この日曜日、「小郡ふれあいセンター」にて山口中医薬研究会の勉強会がありました。

今月は2回目なのですが、9月の勉強会が台風で流れたことにより振り替えになったからです。

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今回の講師は韓(はん)先生で、テーマは「皮膚病関連」です。韓先生は、中医皮膚病専門講座で教えていただいている先生…。7~8年前まで山口にもよく来ていただいていたので、山口中医薬研究会の先生にとっては懐かしい先生です。

今回韓先生が強調されていたのが、「皮膚病は皮膚だけの病気ではない」ということです。

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ボクたちの体はシンプルに考えると「ちくわ」と同じ。外側が皮膚で内側が腸管粘膜…。つまり「腸=体内の外環境」と考え、皮膚の状態が悪い場合、それは皮膚だけではなく腸管粘膜の状態も同じことだと考えます。

そのため、ボクたちの体は「環境ストレス」と「飲食ストレス」に挟まれていて、皮膚病の場合でも、その影響を強く受けるわけです。

「環境ストレス」には、

・物理的な原因…気温、湿度、紫外線、電磁波、放射能など
・化学的原因…農薬、洗剤(看護師・美容師)など
・生物的原因…真菌、ウイルス、細菌など

「飲食ストレス」とは、すなわち食事のこと。ボクたちは毎日飲食をし、体の中では「消化→吸収→排泄」を行っています。

食べ物は細かく分けると糖質(炭水化物)と脂質とタンパク質です。

その中のタンパク質はアミノ酸に分解されることでボクたちの栄養となりますが、実はタンパク質そのものは体にとって「毒」。小分子のアミノ酸に分解されることで無毒化されますが、大分子のタンパク質のまま吸収された場合、異物と認識されて拒絶反応を起こしてしまいます。

通常、タンパク質は大きいのでそのままでは吸収されないのですが、今回先生が指摘されたのが「腸管壁滲漏症候群(LGS)」という腸管壁に大きな穴が開いて、バクテリア、毒素、及び、食物が漏れ出す症状についての見解です。

腸管粘膜は、ボクたちが生きていくための栄養素とエネルギー源の入り口ですが、その腸管粘膜の穴が大きくなると、化学物質への感受性増大、食物アレルギーの増加が引き起こされる…というものです。

LGSには「先天性」「食習慣」「薬害」の可能性が考えられます。

「先天性」として挙げられたのがアトピー性皮膚炎。アトピーの方は体質的にドライスキンで皮膚が弱いです。「皮膚の状態=腸粘膜の状態」と考えると異物が侵入しやすい状態と考えられます。

「食習慣」では、お酒、肉食、揚げ物…。お酒は粘膜を痛めますし、肉食は腐敗、油は酸化脂質などで腸内バランスを悪くしますし、抗生物質、ステロイド剤、痛み止め、抗ヒスタミン剤、ピルなどの「薬害」についても同じことが言えます。

腸管粘膜バリア機能破綻→アレルゲンになる食材→血液免疫異常→皮膚炎の発生…となるわけです。

つまり、皮膚病は皮膚だけの病気ではなく、外側と内側に挟まれおり、その外環境の影響を受けている…と考えることが自然です。その他、精神的なストレスなどの「体内ストレス」の影響も考えられます。

これが、外用剤だけでは慢性的な皮膚病がなかなか治りにくい要因であると、先生は指摘されました。

「慢性的な皮膚病は時間のかかるもの疾患の1つ」であり、皮膚症状は何かの原因があって起こっているので、症状ばかりを追うのではなく、同時に原因を探していく必要がある…とも言われました。

韓先生、ありがとうございました。

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