こんにちは。

気象庁は9日、東京都心で冬の訪れを告げる「木枯らし1」が吹いたと発表しました。いよいよ冬本番、これからますます厳しい冷え込みが続くことになると思います。

「春は生じ、夏は長じ、秋は収し、冬は蔵する」…中医学では四季をこのように捉え、それぞれの特徴にあった養生法を考えます。

冬は厳しい寒さで「陽気が抑えられ、陰気が盛んになる時期」…万物が静かに落ち着く「陰の季節」に当たります。活発な活動でエネルギーを消耗することは避け、「蓄える」ことを第一に過ごす時期。そのため、冬の養生は「寒さ対策」と「養腎」が基本になります。

冬の寒さは自然界の邪気である「寒邪」となって体に侵入し、様々な不調を引き起こす原因にもなります。「寒邪」の侵入で体が冷やされると、カゼ、関節の冷えや痛み、四肢の冷えなどの症状があらわれます。

寒さからくる「カゼ(風寒感冒)」
カゼは「風邪(ふうじゃ)」が原因であらわれる症状ですが、「風邪」はその他の邪気「寒邪」や「熱邪」「湿邪」「燥邪」などと結びついて体内に侵入する…と中医学では考えています。特に冬に注意が必要なのは「寒邪」と結びついた「風寒感冒」。悪寒が強く、発熱、頭痛、体の痛み、無汗…といった症状が特徴です。

ゾクゾクと悪寒を感じたら、早めの対応が肝腎です。体をしっかり温めて、邪気を発散することを心掛けましょう。

食品では三つ葉、大根、生姜、ねぎ、白菜など、温性のもの、辛みのあるもの、発散するものを中心に選ぶといいです。おススメ漢方としては「葛根湯」「麻黄湯」「頂調顆粒」などがあります。

冷えに注意「関節痛」
寒邪が侵入して体が冷えると、関節の冷えや痛みといった症状があらわれます。激痛を伴うこともあり、冷えると痛みが増すことも…。

この時期の関節痛は温めることで軽くなるので、とにかく冷えを取り除くことが大切です。顔が青白くなることも特徴なので、冷えによる関節痛のサインと考え注意しましょう。

食品ではシナモン、紅花、よもぎ、温かい焼酎(少量のお酒)など、冷えを除き、体を温め血行を良くする食材を…。おススメ漢方としては「独歩顆粒」などがあります。

冬の寒さから体を守る一番のポイントは、とにかく温かくすること。「頭」「背中」「足」の3ヶ所を基本に温めます。

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体を温める身近な方法はやはりお風呂です。ウチの入浴剤の定番は「アビアントK」…。6種のハーブ🌿で血行促進、炭酸ナトリウムで保温効果、たんぱく分解酵素で優しくお肌の汚れを落とします。とにかく体が温まります。

また、服装もしっかりと保温できるよう工夫し、外出時にはマフラーやマスクでカゼ予防を…。もちろん暖房も効果的ですが、汗をかいてカゼを引くこともあるので、適度な温度設定を。定期的な換気も必要です。

「寒さ」に負けない体作りをしていきましょう…。