こんにちは。

カゼはウイルスや細菌などによる、のどや気管支の「感染症」。原因となるウイルスはライノウイルスを筆頭に200以上もあると言われています。今のところ、カゼ薬といっても市販の薬は症状を抑えるだけの対症療法です。

中医学は「予防医学」と言われています。つまりは「免疫力」を強化して病気に罹りにくい体を作ること…病気になってもすぐ回復する体を作ることが、中医学の目指すところです。なので、小さな子どもや身体の弱い人に適しています。

ボクたちの周りでは、新しいウイルスや抗生物質の効かない細菌などが増えているように感じますし、ボクたち自身の免疫力が年々弱くなっているように思います。

日頃のストレスに加え、特にカゼの流行る季節は、年末年始で忙しく、残業なども多く、宴会での暴飲暴食など、不規則な生活で体の防衛力は悲鳴を上げている状況…。そんな体ではウイルス対策は万全とは言えません。

中医学では、カゼは「正気(抵抗力)」と「邪気(細菌、ウイルスなど)」との戦い…。予防・改善するため、日頃から「正気」をしっかり養い、「邪気」に侵されてしまったら早めに取り除く…ことが大切です。

そんな予防によく使われるのが「板藍根(ばんらんこん)」という生薬。中国では「板藍根」は非常に評価されていて、昔からインフルエンザやカゼが流行する季節になると、「板藍根」を煎じたお茶(板藍茶)を予防のために飲む習慣があります。「板藍根」は清熱解毒という、免疫反応による炎症を抑えるだけでなく、同時に免疫力を高めるという特徴もあります。

もう1つは「五行草(ごぎょうそう)」という生薬。名前の由来はその姿、形にあり、葉が青、茎は赤、花は黄、実は黒、根は白で、中国の五行論にちなんで「五行草」と名付けられました。特に大腸菌、赤痢菌、黄色ブドウ球菌に対する抗菌作用は優れていて、食中毒の予防、嘔吐、下痢、腹痛などの症状の緩和することができるので、食品としても食べられます。

「板藍根」と「五行草」はともに免疫力を高め、炎症を抑える働きがあるので併用することもあります。「板藍根」は抗ウイルス作用に優れ、体の上部の炎症を抑えることに優れ、「五行草」のは抗菌作用に優れ、体の下部の炎症およびジクジクを改善させることに優れています。

「板藍根」も「五行草」も、生薬を煎じたものが「板藍茶」「五行草茶」としてあるので、予防におススメです。