こんにちは。


1月16日

雪が舞う寒い日が続いています。油断するとカゼを引いてしまう…そんな感じです。

カゼを引かれている方も多いように思いますし、ボク自身もゾクゾク「寒気」がしたときがありました。

この「寒気」がある症状は「冷えタイプ」のカゼの特徴…。このタイプのカゼには、葛根湯(かっこんとう)、麻黄湯(まおうとう)、頂調顆粒(ちょうちょうかりゅう)、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)などの漢方薬を服用します。

ボクは葛根湯をエキス化した顆粒剤、風治散(ふうちさん)を服用し、早かったこともあり1回で良くなりました。

その際、風治散を湯呑に入れ、インスタントコーヒーのようにお湯で溶かして服用しました。風治散は発汗を促す作用が強く、汗とともに体にこもった邪気を外に排出してくれる漢方薬…。そのため、お湯に溶かして服用することは、より体を温め、漢方薬の効き目を高めることができるわけです。

冷えは痛みを増長させます…。特に、カゼでブルブルふるえ寒気がすると、気血の流れが悪くなり痛みが悪化してしまいます。それに対しても、風治散は体を温めて痛みを緩和してくれるので本当に魅力的です。葛根湯(風治散)は色々な剤型で販売されていますが、そのまま水で流し込むのではなく、ボクはお湯に溶くか、白湯で服用することが望ましいと思います。

葛根湯は、今から約2000年前に著された医書「傷寒論(しょうかんろん)」の処方…「項背強ばる(僧帽筋領域の緊張)こと几几(しゅしゅ)、汗無く悪風するもの」に用いるとあります。葛根湯は大昔の処方ですが、タイプが合っていれば、パワフルでスピーディーなカゼ薬だと思います。

また、一般のカゼ薬と違い、抗ヒスタミン剤などの眠気を催す成分が入っていないので、神経を使う危険な作業に携わっている方、車の運転する方などには、安心安全かもしれません。

カゼの引き始めで「何となく寒気がする」「くしゃみが出る」「首筋や背中がこわばる」「熱があるのに汗が出ない」などの症状や、肩こり・筋肉痛などにおススメな処方です。