こんにちは。

毎月、ウチの母が「サンデー西京」さんに「芳子先生の、赤ちゃんがほしい人のための漢方相談」という記事を書かせていただいています。

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2017年2月の記事になります。


「子宮力」「卵巣力」「妊娠力」アップ
-妊娠力を低下させる「むくみ」について考えます-

子宝相談を受ける中で、「むくみ」の症状の方が多くみられます。だいたいの方は下半身に「むくみ」がみえます。酷い方では腰、お尻、お腹、太ももから足先に向けて「むくみ」と共に辛い冷え症状を訴えられます。この症状は体のエネルギー不足により、水分代謝がうまく出来ずに体が冷え、そのことで血流も悪くなり、水分がよどんで滞ってしまい、冷えの症状もキツくなります。これでは、妊娠力低下となってしまいます。

Yさんは、下半身「むくみ」「冷え」が酷く夕方になると足がパンパンになり、靴がきつくて辛いという症状を訴え相談に来られました。

少し肥満気味でBMI25以上あり、尿量も少なく、便秘ぎみ、家系的にも問題を抱えておられ、血流も悪いので肩こり、頭痛もあり、生理の量も少なく、色も黒ずんだ瘀血状態でした。

ご相談に来られる前に、この「むくみ」体質のまま、ホルモン療法により、何回もAIH(人工授精)をされたようですが、良い結果は得られなかったとのことでした。

「むくみ」はあなどれません。「気虚」を改善することで細胞一つ一つを元気にさせ、水分代謝を高めます。「血虚」を改善することで血液量を増やし、子宮内膜を厚くします。「瘀血」を改善することで血液の流れを高め、卵巣への血流も高まります。「腎虚」を改善することで尿量を増やして、尿の出を良くして、また卵の成熟度も高めます。

Yさんは、体質的に抱えている問題点を一つ一つ改善することで「むくみ」「冷え」「疲れやすさ」が改善されると共に、体の中で妊娠に向けての準備が整えられ、立派な成熟卵胞ができ、それと共に、厚みがありポカポカの温かい子宮内膜の充実度も高まり自然妊娠となりました。

安胎を応援しながら、無事の出産を祈願しております。


その他の記事もありますので、コチラもご覧ください。

それ以前、「ぷらざ山口」さんで2002年1月~2013年7月までに掲載された記事はコチラ