こんにちは。

「ワタナベオイスターセミナー」の関西セミナーがあり、出席してきました。

前半は「ストレス緩和と疲労軽減」について、後半は「更年期」についてのお話でした。

前半の「ストレス緩和と疲労軽減」…。医学的にストレスの大小を判断する場合、視床下部-下垂体-副腎皮質(HPA軸)のコルチコトロピン放出ホルモン-副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)-コルチゾールの増加が最も代表的なストレスマーカーとなります。この系が賦活化されることがストレスの定義…となっているわけです。

その中の副腎皮質から分泌される「コルチゾール」…一時的には細胞の働きを高めストレスに対応するので、一時的に力が出て逃げることができるので必要なものです。

危険を回避すると、負のフィードバックが起こることで「コルチゾール」が減っていくシステムをボクたちの体は持っているのですが、ストレスを受け続けて「コルチゾール」の過剰分泌が続くと、脳の働きは低下し、精神疲労、うつ状態が引き起こされると言われています。

心理的ストレス、肉体的ストレスを受けることで、ボクたちの脳や体に活性酸素も発生し、脳内の活性酸素が過剰な状態でストレスを受けると、「コルチゾール」は更にたくさん分泌することが分かっています。

また、疲労について…。長い間、疲労の原因とされていた「乳酸」ですが、最近の研究で、実は「活性酸素」が犯人であることが分かってきています。

そもそも「疲れる」ということはどういうことか…。中医学では「気」が虚した状態を指しますが、その「気」は現代医学の考えでは「ATP」に当たると考えられています。活力(元気)がある…とは、「ATP」が円滑に産生される状態であるわけです。

「ATP」はブドウ糖から細胞質基質の「解糖系」、ミトコンドリアの「TCAサイクル」の流れによって作られます。「ATP」が作り出されるには、コハク酸脱水素酵素やリンゴ酸脱水素酵素などの酵素の働きが大切なのですが、過剰な「活性酸素」がこれらの酵素を傷つけ、「ATP 」の産生を邪魔するわけです。

今回の要点は、ストレスを軽減させること、疲労を取ることは、過剰な「活性酸素」を消すことだ…というものだと思いました。

体の中の過剰な「活性酸素」を消すためには、2つの方法があります。1つは「活性酸素を消す酵素の働きを高める方法」、そして「抗酸化物質を体に取り入れる方法」です。オイスターには、その両方の働きを高めてくれる力があることが確認されています。

実際に、8-OHdGというDNA酸化損傷マーカーの測定をした実験でも、DNAの酸化を防ぐことが確認されています。また、POMS…という「緊張」「抑うつ」「怒り」「活気」「疲労」「混乱」の6つの尺度から気分や感情の状態を測定する実験でも、そのスコアの改善が有意に現れたようです。

つまり、オイスターが過剰な「活性酸素」を消し、「ストレスの軽減」「体の疲労」を取る効果が期待できる…ということのお話でした。