こんにちは。

中医学では「天人合一(てんじんごういつ)」といって、自然界の陰陽の変化に従いボクたちの体の陰陽も変化していく…という考え方があります。自然界(宇宙)と人間は切っても切り離せない関係を持っているとされるものです。

自然界の変化や四季の移り変わりに沿って体の状態を調整すれば健康になり、枠から外れてしまうと、健康が損なわれると考えられています。

「三寒四温」という不安定な気候で、自律神経のバランスが崩れやすくなる春…。その影響で心のバランスが崩れやすくなり、不安を感じたり、イライラしたり、ちょっとのことで腹が立ったり、やる気が出なかったり、落ち込んだり…そんな情緒不安定になりがちな季節です。

血圧が高くなったり、「肝」の経絡である目に出て、目の充血や痒みなどの症状があらわれやすくなります。また、頭が重く感じたり、片頭痛なども起こりやすくなります。また、春は強い風が吹くため「風邪」の影響によるカゼや花粉症など注意が必要です。

「春の養生」は「肝」を養い、「気」の巡りを良くすることです。

「肝」の血が足りないと、「気」が焦っても、体が付いていきません。「肝」の「血」を養い、「気」の巡りと「肝」の機能を良くする「養血」と「理気」の働きをもつものを摂り入れることです…。

「血」を養うレバー、ナツメ、金針菜。「肝」の「気」の巡りを良くするイカ、カキ、アサリ、シジミ。香りが強く、「気」の巡りを助けるセリ、セロリ、春菊、シソ、ニラ、三つ葉などの野菜類や柑橘類。ミント、ラベンダー、カモミールなどのハーブ類。「血」を養い、目の疲労に良いクコの実やブルーベリー。

生活面では、早起きをし、散歩をするのがおススメです。ただ、この季節…温かい日でも薄着だとカゼを引きやすいので気を付けることも忘れないでください。