こんにちは。

暦の上では「春」に入っていますが、まだ寒い日も続いています。

厚い靴下をはかないと冷えて眠れない、日中も手先・足先が冷えて痛む…。こんな「冷え」の症状を大なり小なり感じている女性は多いのではないでしょうか。

実際、20代の8割が「冷え」を感じているのに、ほとんどの人が何もしていないそうです。

「冷えは女性の万病のもと」…「冷え」はあらゆる不調の出発点とも言われていて、放置すると婦人科の病気や長引く更年期症状にもつながる…ということから、極力冷やさないことが女性の基本の心得です。

特に多いのが、全身に栄養を届けて体の温かさを保つ「血」と、「血」を巡らせるエネルギーである「気」が不足しているから起こる「冷え」。

「特に血を失う月経中は靴下をはき、冷たいものを飲まず触らず、血を補う食べ物をとる」…というのが中国で母親が娘に教える基本的な養生だそうですが、日本の場合、月経で血を失うにも関わらず薄着で、ダイエットして血の材料となるタンパク質などの栄養が不足、運動不足、夜更かしなど、血を消耗する生活をしています。

月経で血を失う女性は、もともと血が消耗しやすいので、失った分タップリ血を補うこと、血を全身に巡らせることを理解する必要があります。銀行口座と同じように、引き出したら貯金することが、更年期や老後への確実な備えとなります。

外側から一時的に温めること以上に、体の中から血を補うという根本的な対処を…今のうちからしっかり手入れをしておくことが大事です。女性にとって「血」を補うことは最低限の養生…。まずは、「血」をタップリ補い、巡りを良くすることが大切です。

「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」など、「当帰」の入った漢方薬は不足した「血」を補う補血作用と、体を温め流れを良くする活血作用がありおススメです。冷たい飲み物や生野菜を控え、足元をしっかり温めて、熱を逃がさないことです。

更には、「気」も「血」も消耗している「気血不足タイプ」にはバランスよく栄養を補う、ストレスによって巡りの悪くなる「血行不良タイプ」にはストレスを発散し巡りを良くする、体の芯まで冷えている「陽気不足タイプ」にはお腹も足元もしっかり温める…などのタイプ別に対応していくことになります。