こんにちは。

中医皮膚病IP講座の2017年度スクーリングの「症例検討」…。

2歳のお子様の全身の発疹と痒みの症例でした。

もともと、生まれたときから気にならない湿疹があり、それが顔に出るようになり、少しずつ広がっていったそうです。病院では「乳児性脂漏湿疹」と診断され、ステロイド軟膏が処方されました。それが段々効かなくなり、2ヶ月以上使用した後、自己判断で中止。その後、病院を2回変え、漢方薬局へ相談に来られたのは、最初の病院を受診されから1年2ヶ月経っていました。

直前の病院が脱ステロイドを奨励する病院で、掻きたければ掻かせる…という方針だったようで、血が滲み、感染症を起こしているような状態だったようです。

お母様は「何とかしてあげたい…」という、藁にも縋る思いだったと思います。

実際に漢方薬局での相談では、お子様でも使える漢方薬の内服と、薬液の湿布、キズに抗生物質の軟膏、食養生、睡眠時に掻いても大丈夫なように包帯で手足をグルグル巻きに重装備されたそうです。

すると、1週間で浸出液が減少し、赤みも少し引き、改善の兆しが見えてきました。お肌の状態に合わせ、漢方薬やスキンケアの方法を少しずつ変えていかれていました。

先生の細やかな対応と、何よりもお母様のご努力で、少しずつ快方に向かっていき、実際の会場にお母様とお子様が来られていたのですが、キレイなお顔になられていました。そしてボクたちの質問を受けていただき、ご苦労されたお話など、生の声を聴かせていただきました。意外に苦い漢方薬も快方に向かうにつれ、お子様も自分から飲みたがり、頑張って飲んでくれたそうです。

今も漢方薬を服用されていて、スキンケアをしっかりされ状態を維持しているそうです…。

今回、貴重な症例を聴かせていただきました。ありがとうございました。