こんにちは。

先日の「第2回健康長寿育成プロジェクトIP会議」、今回は富山大学大学院理工学研究部の横澤隆子先生が「冠元顆粒」について長年研究されたものをお話しいただきました。

横澤先生は2002年から15年間…「冠元顆粒」の中の主薬である「丹参」について研究されていらっしゃいます。通常、研究というものは途中で廃れていくものが多いそうですが、この「丹参」に関しては研究が尽きることはないそうです。

「冠元顆粒」には「丹参」の他、「芍薬」「紅花」「川芎」「木香」「香附子」の6種類の生薬からなっているのですが、「芍薬」「紅花」でも面白い実験結果が挙がっているそうです…。

「冠元顆粒」の研究概要は「微小循環障害」「高血圧・脳卒中」「老化・糖尿病・慢性腎不全」「認知症」…と大きく4つに分類されます。

微小循環障害…動物実験による微小循環改善作用、冠元顆粒による血栓溶解作用

高血圧・脳卒中…脳卒中易発症動物モデルによる発症抑制作用、高血圧患者における降圧作用

老化・糖尿病・慢性腎不全…加齢による酸化ストレスに対する改善作用、糖尿病糖化タンパクの低減作用

認知症…老化モデルマウスにおける記憶機能改善作用、脳虚血ラットにおける脳保護と周辺症状の改善作用

健康長寿…を考えたとき、「老化とは何か…」ということがポイントとなります。生理的な老化は仕方がありませんが、病的な老化により健康寿命が短くなってしまうことは避けなければなりません。

「老化学説」という「老化の原因に関する学説」には、「プログラム説」「エラー説」「クロスリンキング説」「フリーラジカル説」「免疫異常」「代謝調節説」などがあるそうですが、一番注目されているのが「フリーラジカル説」だそうです。

フリーラジカルによって細胞代謝障害が起こるり、老化や疾病の発生が起こるということのようです。「冠元顆粒」はフリーラジカルを除去するSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)の活性を高めることが実験で確認されています。

そんな「冠元顆粒」を三次元高速液体クロマトグラフィーにかけて、その含有成分のピークを確認したとき、大きなピークを示したのが「丹参」の主成分でもある「リソスペルミン酸Bマグネシウム塩」だったのだそうです。

横澤先生の研究では「リソスペルミン酸Bマグネシウム塩」が「内部・外部からの老化やUV-B」によるⅠ型コラーゲンの産生の低下を抑える…つまり皮膚の老化やシワの予防になるということをお話されました。

アンチエイジングのために「冠元顆粒」が貢献できる…横澤先生は大きな期待を寄せていらっしゃいました。