こんにちは。

この日曜日、「小郡ふれあいセンター」にて山口中医薬研究会の勉強会がありました。

今回の講師は韓笑先生で、「健康長寿と微小循環改善」と題したお話でした。

「健康で長生きを目指す」ということは、「健康寿命」をいかにして伸ばすか…ということになります。平成25年度の「日本人の平均寿命と健康寿命」の調査では、男性の平均寿命が80.21歳に対し健康寿命が71.19歳、女性の平均寿命が86.61歳に対し健康寿命が74.21歳。男性が9.02年、女性が12.4年…不健康な期間があるというわけです。

中医学には「未病」という考え方がありますが、健康長寿のために、生命の源である腎精を補う「補腎」、胃腸を丈夫にする「健脾」、血液の流れを良くする「活血」の3つがポイントとなります。今回、その中の「活血」についてお話されました。

盛り沢山のお話の中で興味深かったのが「毛細血管の消失」。

循環器系…というと、心臓のポンプによって送り出された血液は、動脈を通り毛細血管につながって行きます。全部つなぐと10万km…と言われている血管の約99%が毛細血管。そして、血管の老化…ということのポイントになるのが「毛細血管の消失」だそうです。

「毛細血管」は20代から比べ、60代になると実に4割が消えてしまうと言われています。もともと3割くらいしか利用されていないそうですが、老化によって消失していく…消えていくことでシミやシワができるのだそうです。シミやシワは紫外線などの影響もあるとは思いますが、毛細血管の消失から来る…というのは驚きです。もちろん老化による毛細血管の消失や縮小は皮膚だけでなく、脳や臓器でも起こっているんだそうです。

そんな毛細血管の太さは8μm…髪の毛の1/10の細さです。大体同じ位の大きさの赤血球がギリギリ通ることで、酸素と栄養を交換するわけです。そのため、縮んで狭くなると通れません…。詰まらないようにするには赤血球の「変形能」が重要なわけですが、韓笑先生は「冠元顆粒」にはその変形させる力がある…とおっしゃっていました。

毛細血管についてのお話はとても興味深く聴かせていただきました。