こんにちは。

今度、10月1日に開催される「サザンセト・ロングライド」に自転車部🚴の皆でエントリーすることになりました。

コースは周防大島と室津半島を走る152kmの「ロングライドコース」と、今年から新設された室津半島だけを走る70kmの「ショートコース」があります。

他のメンバーは「ショートコース」にエントリーしたのですが、ボクは「ロングライドコース」にエントリーしました。70kmは経験している距離であり、152kmは大きな挑戦になりますが、周防大島に渡らなければ面白くないと思ったからです。

「ロングライドコース」にも、脚力に自信のある人の「カテゴリーA」と、ゆっくり楽しむ人の「カテゴリーB」があるのですが、ボクは「カテゴリーB」の方を選びました。

10月の本番まで一度下見も兼ねて走ってみよう…と、自転車部のメンバーに声を掛けたところ、この日は都合が悪く、ボクだけ行くことに。ですから、今回は下見の下見…ということです。

昨年も一度行ったことがありますが、道の駅「サザンせととうわ」から「陸奥記念館」までの約15kmを往復しただけでした。「陸奥記念館」から先、オレンジロードへ入る道が分からず迷ったため、諦めて引き返してしまったからです。

そのときのリベンジも兼ね、今回は本気で周防大島一周をするつもりで来ました。

車で約2時間かけて道の駅「サザンせととうわ」に到着…。何も食べずに来たので、道の駅で売っていた「みかんソフト」を食べてお腹を満たします…。

それと、晴天の中、長い時間自転車に乗るために日焼け止めをしっかり塗ります。水分補給のドリンクには「麦味参顆粒」を入れ、準備を整えました。

道の駅「サザンせととうわ」に到着して、準備を整え、30分後の10時半…いざスタートです。

抜けるような青空と、透き通った海を横目に見ながら快調に進んでいきます。「陸奥記念館」までは30分くらいで到着することができました。

「陸奥記念館」から先、前回探せなかったオレンジロードに入る道ですが、大会ホームページからダウンロードした地図で位置関係を確認して見つけることができました。

「陸奥記念館」を過ぎてすぐに道が二股に分かれます。そのまま海岸線を進むのではなく、「➡由宇」という標識がある方へ曲がります。その道がオレンジロードに続く道…その道はいきなりの坂道となっていました。

「さあ、これから本番だ…」と、自分を奮い立たせました。そんな坂道の途中には、たわわに稔ったビワがすぐ手の届くところに…。全くの手つかずの状態、勿体ない気がしました。

始まったばかりでまだまだ元気ですが、本番ではスタートから50~60km地点になると思います。50~60kmを走り切ったところから本格的なアップダウンのある道を走るわけですから、かなり根性を試されそうです。

そうは言っても、がんばって登りきるといいこともあります。登り切ったところから、瀬戸内海の絶景が見渡せます。そんな景色を楽しんで走れるので、少しは気持ちがラクになる…かもしれません。

アップダウンの多いオレンジロード。聞くところによると、毎年1000人のエントリーのうち200人くらいのリタイアするそうですが、最も多いのがココなんだそうです。大会ホームページにも「最大の難所」と紹介してあります。

リタイヤは気力・体力だけでなく、「タイムオーバー」によるものもありますが、折り返し地点に「最大の難所」を迎えると…気力・体力の限界がココに来るのは、走ってみて何となく分かりました。

オレンジロードは山の中を走る道ですが、所々で海岸に出るための分岐点があります。ボクは島を一周することにしていましたし、本番のコースも途中で海岸線を走るようなので、途中から下りて海岸に出ました。

海岸線を走っていると、砂浜にある赤い鳥居が目を引きました。鳥居には「厳島神社」と書かれています。砂浜を上がったところには神社があるのですが、周防大島にもこんな鳥居があることにビックリです。自転車と比較しても分かると思いますが、大きさは普通です。

海岸線を走っていたと思ったら、途中から山の中を走ります。山道はアップダウンが辛いけど、所々木陰が涼しくて気持ちいいです。

途中には「シーボルト上陸の地」という碑がありました。シーボルトも周防大島に来たのですね。

道の駅「サザンせととうわ」側のコースは道幅が広く交通量も多いのですが、その反対側のコースは道幅が狭い所が多く交通量は少ないため安心して走ることができました。

反対側のコースは海の近いところを走るため、漁村や海水浴場も多く、釣りや海水浴、スキューバダイビングを楽しむ人を見掛けました。海も透明でキレイだったし、海で遊ぶのには最高の場所だと思いました。

また、反対側のコースは交通量が少ないからかキジ、海が近いせいかトンビやサギや鵜(う)など、色んな鳥を見ることができました。

それに突然、海岸線を走っていると大きな岩が。これは「立岩(たていわ)」という高さ40mの安山岩で、パワースポットなのだそうです。

面白いものを見掛けると、つい止まって写真を撮ってしまいます。本当にいい景色がありすぎて困ります…。

島を時計回りに一周するので、海を左して走れば必ずゴールに向かっていることは分かるのですが、それでも海岸線をひたすら走っていると、ボクが今どこを走っているのか不安になります。そんなときはスマートフォンの「Google Maps」でどの辺りかを確認します。その位置情報から、順調に進んでいるかが分かります。

そうやって走っていると、待望の周防大橋が見えて来ました。橋が見えると本当にホッ😌としました。スタートしてから70kmの地点…ゴールまで残り約30kmです。

橋まで来たので力が抜けたのかもしれません…。足は問題ありませんでしたが、この辺りから肩が張ったり、首が凝ったり、呼吸が辛くなったり…色々出てきました。それでも残り30km…とにかく少しでも前に進もうと考えました。

最後は「ゴールしたら道の駅に売っている『みかんのスムージー』を飲むんだ!」というモチベーションだけを頼りに、残りの30kmを走り切りました。

道の駅「サザンせととうわ」に戻って来たのは16時過ぎ、走行距離は95kmでした。

もちろん、ゴールして一番に「みかんのスムージー」を買いに行きました。冷たいスムージーは、喉も心も潤してくれ、生き返った気分になりました。

今回、「サザンセト・ロングライド」に参加するにあたっての下見でしたが、本番の2/3の距離でヘロヘロになってしまったことを考えると、もっと長距離に慣れておく必要があるな…と強く感じました。

大会までにもう一度、時間をつくって自転車部で周防大島を一周しようと考えていますが、今度はもう少し余裕をもって走ることができれば…と思います。