こんにちは。

先日、第二子を妊娠した娘さんのために…と「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」を買いに来られたお客様がいらっしゃいました。

その方の娘さんが第一子を出産されたあと、産後の肥立ちが悪く、ずっと体調不良が続いていたそうです。

知り合いから「婦宝当帰膠」をすすめられたそうですが、お母様曰く「飲まれとみるみる良くなって、1瓶(約1ヶ月分)飲まないうちにすっかり良くなった…」とのこと。

出産を機に病気を発症されたり、体調を崩されたり…ということはよく聞きます。それだけ、出産時、「気」「血」「腎精」の消耗は激しく、体が虚弱になっているわけです。

中医学では、体に最も大切なエネルギーである「気」、栄養の元である「血」、生命の源である「腎精」が妊娠中、出産時に激しく消耗されると考えます。

この消耗された「気」「血」「腎精」を補うことができないと、「虚に乗じて邪が入り込む…」とあるように、それが引き金となり、病気や体調不良になっていくと考えられます。

特に、産後1ヶ月から100日までは「産後の養生」が大切です。出産してから1ヶ月以内にかかった病気は「産後病」と言われ、一度かかった「産後病」は、100日までに治さないと、その影響は次のお産まで続くと言われているからです。

加えて、「母乳は白い血液」と言われています。乳腺房のまわりには、沢山の血管が取り巻いていて、その中を流れるお母さんの血液を材料にして、母乳が作られます。 つまり、母乳の材料となる「血」を補うことも、赤ちゃんを育てるのに必要です。

そのため、「婦宝当帰膠」を上手に利用されたことで、症状の改善につながったのだと思います。

そんな「婦宝当帰膠」の成分の70%が「当帰(とうき)」という生薬…。セリ科の植物トウキの根を乾燥した「当帰」は、中国では女性の美と健康サポートする「婦人科の妙薬」として広く知られています。

昔、長く遠征に出掛けているご主人をもつ奥さんが「いつ帰って来るのだろう…」という不安から月経不順になったそうです。とある草を煎じて飲んだところ「生理が戻った」という言い伝えがあります。

その草が「当帰」だったのですが、昔から特に月経不順に多く用いられた生薬です。月経トラブルをはじめ、貧血や冷え症、肩こり、更年期障害など、女性が感じやすい体の不調を改善する効果が期待できます。

中医学では、血液をはじめ体の隅々に栄養と潤いを与え、妊娠しやすい体づくりには、充分な「血」が必要であると考えますが、「当帰」はすべての「血症」に重要な生薬と言われています。

その他、月経を調節するための基本処方である「四物湯(しもつとう)」や、血を作り出すのに必要な臓器の働きを強化する「四君子湯(しくんしとう)」が含まれていますし、天然原料(生薬)の中で最も血を養う効果のある「阿膠(あきょう)」が含まれています。

「婦宝当帰膠」を上手に利用されると、産前・産後を元気に過ごすことにつながると思います。