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視床下部-脳下垂体-副腎(HPA 軸)と視床下部-脳下垂体-性腺(HPG軸)

こんにちは。

「ワタナベオイスターセミナー」の福岡セミナーがあり、出席してきました。

今回、勉強させていただいた内容は「ストレスから生じる月経不順」。

結論から言うと、ストレスが「視床下部-脳下垂体-副腎(HPA )軸」を活性化すると、「視床下部-脳下垂体-性腺(HPG)軸」を抑制する…ことで、月経不順が生じる…というものです。

ストレスを受けると、視床下部から出た「副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)」が脳下垂体を刺激、脳下垂体から「副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)」が放出され副腎皮質を刺激、副腎皮質から「糖質コルチコイド(コルチゾール)」が分泌され血糖上昇…一時的に力が出るわけです。

この反応、動物が危機におかれたときの防御反応(攻撃または逃走をとるか)だと言われています。当然、外敵から逃げ終わると「負のフィードバック」により、「コルチゾール」の分泌を減らすように脳の海馬が指令を出します。

ストレスを受け続けている脳は、この「負のフィードバック」が上手く働かず、「コルチゾール」が過剰となってしまいます。その過剰なコルチゾールにより、脳下垂体の機能が抑制され、「卵胞刺激ホルモン(FSH)」と「黄体ホルモン形成ホルモン(LH)」の分泌が低下し、卵胞の発育が抑制されたり、黄体機能不全になったり…というわけです。

「副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)=副腎皮質刺激ホルモン放出因子(CRF)」なのだそうですが、「CRF」が同じく視床下部にある「CRF受容体」に作用することで「性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)」の放出を抑制…それにより、「FSH」と「LH」の分泌低下を招く…ということ。

色々なことが脳の中で起こっているわけです。

「負のフィードバック」が上手く働いて、海馬から「CRH」分泌低下の情報がちゃんと流れればいいのですが、それが上手く働かないと「CRH」は出続け、結果HPG軸を抑制する方向に指令が出てしまう。海馬のブレーキが利かなくなっている…と言えるわけです。

「負のフィードバック」が働かない理由として、海馬にある「グルココルチコイド受容体」の減少があげられます。「コルチゾール」が「グルココルチコイド受容体」と反応し、海馬から視床下部に「CRH」分泌低下の指示を出すのですが、「グルココルチコイド受容体」が破壊、消失された状態だと、海馬のブレーキの利きが悪くなるわけです。

「グルココルチコイド受容体」の破壊、消失の原因となるのが、過剰な「活性酸素」。慢性的にストレスが加わると、脳に過剰な「活性酸素」が発生し、受容体を攻撃してしまう。

つまり、過剰な「活性酸素」の消去…というのが、ポイントになるようです。

今回、ストレスがHPA 軸を活性化し、海馬のブレーキが利かない状態では、今度はHPG軸が抑制され、結果として月経不順が生じる…というのが要点でした。

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