こんにちは。

毎日毎日暑いですね。30℃以上の「真夏日」が続きます。

ボクも朝の掃除が終わる時点でドッ💦と汗が噴き出ます…。朝からグッタリです。

それは人間だけではなく、「緑のカーテン」の「ゴーヤ」も同じように感じます…。

それでもよく見ると「ゴーヤ」の実は大きく育ち、手のひらに収まり切れないくらいまでになっています。

どちらかというと、緑色の「あばしゴーヤ」よりも「白ゴーヤ」の方が元気がよく、沢山実をつけてくれていて、食卓に並ぶのは「白ゴーヤ」の方が多いように感じます。

「あばしゴーヤ」も「白ゴーヤ」も「苦み」が少ない品種だそうですが、この「苦み」がボクには丁度いいです。

この「苦み」…中医学では栄養成分とは別に、主な2つの効果があると考えています。

「苦み」の性質として、1つは「体内の余分な熱を冷まし、炎症を抑える」こと。発熱、ほてり、皮膚炎、膀胱炎、胃腸炎などの症状によく利用されます。

もう1つは「体に溜まった湿(余分な水分や汚れ)を取り除く」ことで、下痢や軟便、食中毒、ジュクジュクする皮膚トラブルなどに利用されます。

余分な「熱」と「湿」を取り除いてくれるわけです。

こうした効能は、高温多湿の日本の夏にピッタリ…。過剰な暑さと湿気は、熱中症や胃腸トラブル、夏バテの原因となります。

「苦み(苦味)」のように、中医学では長い歴史の中で「味覚」や「効能」から「酸味・苦味・甘味・辛味・鹼味(塩からい)」の「五味」に味を分けています。

・苦味…清熱、燥湿作用 以外では…

・酸味…収斂固渋作用(粘膜の表面に働いて、分泌を抑制)
酸っぱい食物の代表とされる梅干し。見ただけでツバが出て来ますが、酸味のある食物には、体から出過ぎるものを収め、出渋らせる作用があります。

・甘味…弛緩、中和作用
全身の緊張が続いて疲れたとき、無性に甘いものを欲したりすることがあります。それは、甘いものの弛緩作用により、緊張をほぐしてくれる作用があることを体が知っていて、自然に要求するから…と言われています。 痛みは筋肉の緊張で起こることが多いようですが、甘いもので緊張を弛緩されると、痛みを緩和させるわけです。

・辛味…発散と運行の作用
例えば、シソ、ハッカ、コショウ、トウガラシ、ショウガ、ネギ、ニンニクなどの香辛料を食べると、体が熱くなり、汗をかきます。これは、辛味で血液循環が良くなり、体が温まったからで、余分な熱を発散しようとして、汗が出るわけです。

・鹹味…軟堅散結(なんけんさんけつ)作用
体にできた硬いしこりを軟らかくし(軟堅)、散らす(散結)作用を言います。昔から、昆布や海苔が腫れ物にいい…と言われるように、海産物にはビタミンやミネラルが豊富に含まれていますが、その味は鹹味です。

食材の持つ味や性質を知り、体に必要な食事を考えることが、「食養生」の基本になるわけです。

「ゴーヤ」のように「苦味」のある食材を上手に取り入れて体調を整え、蒸し暑い夏を元気に乗り切りたいものです…。