こんにちは。

心・肺機能が弱っている場合や、慢性の消耗疾患、疲労倦怠感、動悸、息切れ、声に力がない…といった気虚(エネルギー不足)症状と、口渇、皮膚の乾燥感、手足のほてり感などの陰虚(体液不足)症状が混在して見られることが多く、これを中医学では「気陰両虚証」と呼んでいます。

病気でなくても、暑さや激しい運動、過労などで大量の汗をかくと、一時的な「気陰不足」の状態もあることもあります。

中医学では、「汗は心の液」という言い方をします。汗を沢山かいて「気」を消耗しすぎると、「心」に負担がかかると動悸や息切れ、脈拍が弱くなったり、不整脈といった症状があらわれます。

こんなとき、漢方薬で定番なのが「生脈散(しょうみゃくさん)」…日本では「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)」という名前で販売されています。

強心作用があり、肺気を補う「人参」に、「津液」を増やす「麦門冬」と、「気」や汗の漏れを防ぐ「五味子」を組み合わせたシンプルな処方ですが、「脈を生じる」とのネーミング通り、「気陰両虚」の消耗した体に、「活力と潤い」を与えてくれます。

先日参加した「サザンセト・ロングライド」でも「麦味参顆粒」がボクを救ってくれました。

ボクは152.4kmを走る「ロングライドコース」に参加したのですが、全体の3分の1…54.3kmにある第2エイドステーション(AS)「なぎさパーク」手前で突然、動悸や息切れに襲われました。

思うに、第1ASの「むきのパーク」から第2ASの「なぎさパーク」まではあまり勾配がキツくない…と甘く見ており、第1ASの休憩をあまり取らなかったからかな…と思いましたが、これは「気陰両虚」の症状であると感じました。

第2ASの「なぎさパーク」に到着すると、携帯していた荷物の中から「麦味参顆粒」を2包(1日量)を飲みました。この状態では、これから待ち受ける最大の難所「オレンジロード」を走り切ることができないと思ったからです。

「オレンジロード」は勾配がキツく、毎回多く人がこの場所でリタイヤする…と言われているの場所、この緊急事態を乗り切るため量を多く飲みました。

結果、最大の難所「オレンジロード」でも順調に走り切ることができ、苦しい上りでも逆に追い抜くことも多かったです。

動悸や息切れもその後全く出ず、足が攣ることもなく、後半も力が全く衰えず、最後まで楽しく走ることができ、見事152.4kmを完走することができました。

以降のASではしっかり休憩をとった…というのもありますが、ボクは「麦味参顆粒」のお陰だと思います。

ボクにとって「麦味参顆粒は必須アイテムだ!」と思った「サザンセト・ロングライド」でした。