こんにちは。

暦の上では今日は「立冬」…冬の始まりです。

空気も冷たく感じるようになり、日に日に寒くなってきました。⛄

手足が冷たくて眠れない、体が冷えて辛い…。そんな不調と長年付き合っている人も多いのではないでしょうか。

中医学には「未病」という考え方があります。TVのCMでも聞いたことがあるかもしれない「未病」…まだ病気ではないけれど、何となく体がだるい、食欲がない…といった小さな不調を感じている状態のこと。

「冷え」も、そんな「未病」の症状の1つ…。放っておくと体内の臓器の働きが低下し、頭痛や肩こり、疲労感、腰痛、関節痛、生理痛、胃腸不調、カゼを引きやすくなる…といった全身の様々な不調につながると考えます。

このまま引きずっていると病気の要因となるため、「未病を治す」ことが大切なわけです。

温かいお風呂にゆっくり浸かる、カイロや腹巻などで温める…。そして繰り返さないためには、やはり体質から変えていく必要があるのではないでしょうか?

「冷え」の主な原因となるのは体内の「気血不足」。このタイプは女性に多く、体を温める「気血」が不足して冷えが起こります。

「血」には、全身を巡って栄養や潤いを与え、体を温める作用がありますし、「気」は活動のエネルギー源で、「血」と一緒に体内を巡り、血流をスムーズに推し流す働きを担っています。

体内の「気血」が不足していると、体の隅々まで「血」が十分に行き渡らず、「冷え」が起こりやすくなるわけです。「月経」がある女性は特に「気血不足」を招きやすいので注意が必要です。

「気血不足」は「冷え」以外にも、動悸、不眠、めまい、月経量が少なく色が薄い、貧血、顔色に艶がない、舌の色が淡い…ということにも表れることも。

そんな方には「気血」を養う、ナツメ、栗🌰、鮭、クコの実、もち米、ウナギ、レーズン、鶏肉、豚肉、赤ワイン🍷、黒砂糖などの「甘みのある食材」を…。ただし、白砂糖は体を冷やします。

漢方薬として、「婦宝当帰膠」「当帰芍薬散」「心脾顆粒」「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」などがあります。

特に、「婦宝当帰膠」は甘くて美味しい漢方薬なので、紅茶などにシロップ代わりに入れても美味しいです。体内の「血」が足りていないのに、血流を促すものばかり摂ってもダメで、まずは足りていない「血」を補うケアが必要です。

また、体内の「気血」は主に脾胃(胃腸)の働きによって生み出されるので「胃腸虚弱」も冷えの原因に。それ以外には、寒さやストレスなどによる「瘀血(血行不良)」や、体を温めるエネルギーが足りない「陽気不足」まども、冷えを招く原因となります。

一口に「冷え」と言っても、その原因はその原因は異なりますし、1つじゃない場合も多いです。体質改善で、今年の冬はポカポカ体質を目指しましょう。