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フレイルの知見をACPに組み込む

こんにちは。

先日、や第18回山口・吉南地区地域ケア連絡会議、山口市介護サービス提供事業者連絡協議会の合同研修会が山口県健康づくりセンターの多目的ホールであり、参加してきました。

最初、東京大学大学院 人文社会系研究科  死生学・応用倫理センター  上廣講座 特任教授 会田薫子(あいた・かおるこ)先生による「長寿時代の意思決定支援 フレイルの知見をACPに組み込む」と題した基調講演がありました。

タイトルの中にもある「フレイル(fraility)」、「加齢による心身機能・生理的予備能の低下」を表す言葉で、疾患ではなく状態のことです。身体的要因、心理的要因、社会的要因から起こるとされています。

この「フレイル」が問題なのかと言うと、「フレイル」の影響は「免疫力・適応力・回復力の低下」「合併症を起こしやすい」「症状が急変しやすい」「脱水を起こしやすい」「薬剤の副作用が現れやすい」などに関ってくるものだからです。「フレイル」な高齢者では、ある疾患の治療法が別の疾患の症状を悪化させることもあるそうです。

国際会議で「フレイル」はその程度により9段階のスケールで考えらるそうです。

1:壮健
2:健常
3:健康管理しつつ元気
4:プレ・フレイル(脆弱)
5:軽度のフレイル
6:中等度のフレイル
7:重度のフレイル
8:非常に重度のフレイル
9:疾患の終末期

高齢者に対する医療行為の適否について、フレイルでない場合は「壮年と同等の治療効果を期待可」、フレイルが軽度の場合「緩和ケアをはじめる、治癒のための治療は試してみる」、フレイルが進んできた場合は「緩和ケアを中核にする、負担の重い医療行為は益よりも害になることが多くなる」。フレイルが進行した高齢者が人生の最終段階に、医療者がすべきことは「医療技術的に可能なことをし尽くすこと」ではなく、「意思決定プロセスにフレイルの評価を組み込み、本人・家族と情報共有すること」だと先生はおっしゃいます。

ACP(advance care planning)は、今後の治療・療養について患者・家族と医療従事者があらかじめ話し合う自発的なプロセスなのですが、このACPにフレイル評価を組み込み、患者・家族の望む最善のケアを行っていく必要があるとのこと。

フレイル、ACPとあまり聞き慣れないものですが、これは今後もっと注目される指標となりそうです。

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