• 中医学、ネコ、日常をつづるブログ

「遠志(おんじ)」で物忘れ改善

こんにちは。

140823_8

「遠志(おんじ)」という生薬…「中年期以降の物忘れの改善薬」として有効性が認められ、注目されています。

「遠志」は、イトメハギの根を乾燥させた生薬で、中医学の古典「神農本草経」には「物を忘れず、志を強くし、力を倍する。久しく服用すれば、身を軽くし、老いず」と記されています。「それを服用すれば、物忘れせずに、志(=気持ち、精神)を遠くにまで(=これから先も長く)持つことができる」とされる生薬です。

ボクたちが記憶を形成するのは「海馬(かいば)」という脳の特定の部位。

ボクたちは全ての情報を記憶することができないので、脳は必要な情報だけを選んでいます。「海馬」は、たくさんの情報の中から記憶として保存する情報を選び、「短期記憶」として一時的に保存します。さらに「海馬」は長期間保存する必要のある記憶を選び、「長期記憶」として脳の他の部位で保管されます。つまり「海馬」は記憶形成において中心的な役割を担っているわけです。

「海馬」は老化やストレス、血流低下などに対して脆弱で、「海馬」の機能が低下すると「物忘れ」などの記憶障害が起きるとされます。

わが国の65歳以上の認知症高齢者数は、2012年で462万人(高齢者7人に1人)であり、2025年には730万人(高齢者5人に1人)になると予想されています。

認知症とは別に、軽度認知症(Mild Cognitive Impairment:MCI)と呼ばれるグレーゾーンも存在していて、このMICには定義があります。

・記憶障害の訴えが本人または家族から認められている。
・日常生活動作は正常。
・全般的認知機能は正常。
・年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない記憶障害が存在する。
・認知症ではない。

2012年の厚生労働省の調査では、MICの高齢者は約400万人だそうですが、店頭でも「忘れっぽくなった…認知症かしら?」と冗談交じりに言われる人は結構いるので、その全てがMCIではないにしても、実際はもっと多いのではないかと感じています。

MCIは「非認知症」ではありますが、「認知症」への移行率が1年で12%、4年で50%ということなので、認知症予備軍…と言えるかもしれません。

MCIの段階であれば健常者への回復することも可能で、「遠志」はMCIの回復や、その先の認知症の予防に期待できる…というものです。

遠志エキスの製剤に「晴快散(せいかいさん)」がありますし、「遠志」を含む「心脾顆粒(しんぴかりゅう)」は効能効果に「健忘」がうたわれた漢方薬で、物忘れが多くなったり記憶力が落ちる…という心配のある人におススメです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。