こんにちは。

この冬はインフルエンザB型が流行っているようで、A型とB型の両方に罹った…という話もよく聞きます。B型はA型に比べ「熱が出にくい(軽い)」と言われていますが、A型のときは家でグッタリだっけど、B型のときは家で元気に遊んでいる…と言われていました。

ボクの姪の「茉結ちゃん」の保育園でも「学級閉鎖」があったようで、今月末までウチで預かることになりました。「茉結ちゃん」が保育園に行きだして初めてのことです…。

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とにかく、今年はインフルエンザが目立ったこの冬ですが、その陰でノロウイルス感染症も発生はしているようです。

ノロウイルスはウイルス性食中毒の代表的な原因ウイルスで、少量で感染し、集団感染がよくみられます。水、カキなどの二枚貝から感染することが多く、冬季(11月~3月)を中心に年間を通じて胃腸炎を起こします。効果のある抗ウイルス剤、ワクチンはないので、対症療法が行われます。

感染ルートは、

①患者が排出→川から海へ→貝にウイルスが蓄積→加熱不十分で食べる→感染
②感染者が調理→ウイルスが付着→食べる→感染
③患者の糞便・嘔吐物を処理→残った糞便・嘔吐物が乾燥→口から取り込む→感染

食品ではカキなどの二枚貝が有名ですが、患者さんが排出したウイルスが川から海に流れ、二枚貝にウイルスが蓄積され、それを加熱不十分のまま食べることにより、感染し発病する…というものです。

海にはカキ棚がいっぱいありますが、そこにウイルスに汚染された水が流れ込んでしまうと、そのカキを生で食べると「カキに当たった」となるわけです。スーパーに行くと、カキが「生食用」と「加熱用」という表記で売られています。全く同じカキなのですが、川の河口近くで養殖されているカキは汚染の可能性が高いので「加熱用」、沖合の汚染の影響が少ない場所で養殖されたカキが「生食用」となるわけです。

ノロウイルスは「わずか10~100個が体内に入れば感染・発症する」と言われるほど感染力の強いウイルス。食品や糞口感染などの経口感染がほとんどだそうですが、集団感染ではノロウイルス感染者からの二次感染…いわゆる「人→人感染」が多いため、手洗いが非常に重要です。