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「婦宝当帰膠」の臨床試験…子宮内膜受容性に対する影響

こんにちは。

日本中医薬研究会学術シンポジウムが行われ、山東中医薬大学附属病院主任医師 孫振高先生による「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)の臨床試験の成果を講演されました。

今回は初の「婦宝当帰膠」の臨床試験。効能効果にある更年期障害、冷え症、生理痛とは違い、対象者は「胚移植反復移植失敗(RIF)」に対する臨床試験。

目的は「IVF-胚移植反復移植失敗(RIF)」に対する「婦宝当帰膠」の評価です。

対象は山東中医薬大学附属病院の来院患者59名で、体外受精を2回くらい失敗された方。治療組(婦宝当帰膠+ホルモン補充29人)と対照組(ホルモン補充のみ30人)に無作為に分けられます。

治療組と対照組とも、スーパーロング法で排卵誘発を行い、GnRH刺激、rFSHを投与し、卵胞の発育確認後HCGを注射し、34時間後に採卵。6~8分割胚で凍結。

治療組においては、凍結胚移植(FET)を行う前回月経周期の初日から、当周期移植当日まで、「婦宝当帰膠」を服用、対照組は移植周期まで待つというもの。

移植周期では、治療組と対照組ともにホルモン補充周期でFETを準備。月経3日目からエストロゲン製剤を服用し、超音波検査で子宮内膜が7~12mmくらいになったら、黄体ホルモンを注射。3日後胚移植し、FET後10週まで黄体補充をする…という治療プランです。

結果、治療組と対照組に有意差が認められた…ということ。そして、3次元超音波での測定では、子宮への血液供給が改善、子宮内膜下層の血流が良くなる、子宮内膜の厚さ、子宮内膜の容積が改善…が確認できたそうです。

この臨床試験では、「婦宝当帰膠」が子宮内膜の血流灌流を良くし、子宮内膜の受容性(ER)を改善することにより、胚移植反復移植失敗(RIT)患者の持続妊娠率、陽性妊娠率、臨床妊娠率を向上させたことを示し、妊娠結果に良い影響を与えることが明らかになったわけです。

この臨床試験は「胚移植反復移植失敗(RIF)」の改善策として、子宮内膜の状態に着目し行われたものですが、「婦宝当帰膠」が子宮内膜血流の改善、子宮内膜厚さの改善、ホルモンバランスを整え、胚と子宮内膜の免疫応答の正常化に関与した可能性が高く、その有効性が立証されたものでした。

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