こんにちは。

この日曜日、「小郡ふれあいセンター」にて山口中医薬研究会の勉強会がありました。

今回の講師は韓(はん)先生で、テーマは「皮膚病」でした。韓先生は、中医皮膚病専門講座で教えていただいている先生で、一昨年も山口に来て下さり「皮膚病」についてお話下さいました。

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前回は、ボクたちの体は「ちくわ」と同じで、外側が皮膚で内側が腸管粘膜であり、ボクたちの体は「環境ストレス」と「飲食ストレス」に挟まれていて、その影響を強く受けていて、それは皮膚病に関しても同じである。そのため、皮膚・粘膜バリアの機能が低下すると「腸管粘膜バリア機能破綻→アレルゲン(毒)になる食材が粘膜を通過→血液免疫異常→皮膚炎の発生」という経過をたどる。そんなお話でした。

今回、そのときの復習と、先生が考える皮膚炎のメカニズム「皮膚病ピラミッド」についてでした。

皮膚病に関わらず、中医学では「どこ(Where)」「なに(What)」に加え、「なぜか(Why)」という病因弁証(医理)を重要視しています。原因を考えるわけです。

まず、ピラミッドの一番下…原因を大きく外因、内因、不内外因の3つに分けて考えます。

外因:季節(気温、湿度、紫外線など)、化学(かぶれ、美容師、農家、看護師、清掃業など)
内因:遺伝性(ドライスキン、粘膜弱いなど)
不内外因:生活習慣(食習慣、睡眠、ストレス、薬など)

●外因⇒⇒⇒⇒皮膚炎

●内因⇒皮膚・粘膜バリア↓↓⇒腸漏れ(リーキーガット)症候群⇒血液免疫亢進(炎症)⇒皮膚炎・自己免疫疾患

●不内外因⇒腸内菌のバランスが悪い⇒腸漏れ(リーキーガット)症候群⇒血液免疫亢進(炎症)⇒皮膚炎・自己免疫疾患

つまり、表面に出ている皮膚炎の元をたどり、外因・内因・不内外因から改善していかないと、同じことを繰り返す結果となるわけです。

また、抗生剤、抗ヒスタミン、プレドニン(ステロイド)、免疫抑制剤などの長期使用は、免疫を抑制し、腸内菌のバランスを破壊すると言われていて、これが「腸漏れ(リーキーガット)症候群」の原因にもなる…とも言われています…。

中医学の治療原則として、「本治(ほんち)」と「標治(ひょうち)」という原則があります。

「本」とは疾病の本質および病因をさし、「標」は主に症状をさします。つまり「本治」とは、疾病の根本原因である体質を改善すること、「標治」は一時的に症状を抑えることを言います。

「急性期」は皮膚表面と体内の「熱」をまず取り除いていきます。これは「標治」です。

これに対し「本治」は、外因に対してはスキンケア、内因に対しては体質改善の中成薬(中国漢方)、不内外因に対しては食養生など生活習慣の改善…。

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今回「皮膚病ピラミッド」の考え方は、皮膚に出ている症状…つまりピラミッドの上の部分は「氷山の一角である…」ということを考えさせられるものでした。

韓先生、ありがとうございました。